ミラン・クンデラ(Milan Kundera)
1929年- チェコスロバキア ブルノ生まれ (男) 1952年、プラハの音楽芸術大学映画学部を卒業。 その後同大学で文学を教える。 その頃から詩、評論、短篇小説を発表し、1967年発表の『冗談』で一躍世界の注目を浴びる。 しかし、1968年の「プラハの春」以降教職を失い、すべての著作はチェコ国内で発禁となる。 1975年、フランスに移住。 1981年、フランスの市民権獲得。
★この記事を読むと、チェコスロバキア生まれのフランスの作家「ミラン・クンデラ」によって書かれ1984年に出版された『存在の耐えられない軽さ』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『存在の耐えられない軽さ - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ミラン・クンデラ - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b…
イラストは先輩の家に咲いていたキキョウのつもり。 さて、ミラン・クンデラさんが亡くなったそうです。 確か共産主義時代のチェコからフランスに逃亡した作家です。 もう94歳だったそうです。 原作「存在の耐えられない軽さ」の、独特で、洗練された映画が流行って、良く売れた人です。 映画は悲劇でしたが、格好良くて、美しくって、とても胸を打たれました。 で、何事もチェコが好きなので、若いころ何冊もクンデラさんの本を読みました。 恋の話が多かったです。 長く続いた厳しい監視社会のためにか、うまく育めない恋の話。 切なかったなあ。 本来温かい人達がシニックにならざるを得なくて生きているように表現されてました。…
作家のミラン・クンデラ氏が亡くなりましたね。 著作と言えば「存在の耐えられない軽さ」しか知らず、それも先に映画を観てから本を英語で読んだ記憶が。でもやはり映画の印象の方が強烈でした。 「存在の耐えられない軽さ」 映画.com 1968年のプラハ。有能な脳外科医のトマシュ(ダニエル・デイ・ルイス)は独身で奔放に女性と付き合うプレイボーイ。画家サビーナ(レナ・オリン)も数ある彼のガールフレンドの一人。ある日出張先のカフェでウェートレスのテレーザ(ジュリエット・ビノシュ)と出会う。トマシュに惹かれたテレーザは彼の部屋に押しかけそのまま同棲生活が始まりやがて結婚へ。それでもトマシュのサビーナを含め奔放…
若林仁 さん カナダブリティッシュコロンビア州出身の元アイスホッケー選手。 1943年(昭和18年)4月23日、生まれ。2023年(令和5年)7月9日、死去。 情報 【訃報】若林仁氏 | 新着情報 | JIHF 公益財団法人 日本アイスホッケー連盟 訃報 若林仁氏が死去 元アイスホッケー代表監督 - 日本経済新聞 元アイスホッケー代表監督、若林仁氏死去 80歳 - サンスポ 元日本代表監督の若林仁さん死去 80歳 日本アイスホッケーのレベル向上に貢献― スポニチ Sponichi Annex スポーツ ミラン・クンデラ さん Milan Kundera チェコ生まれでフランスに亡命した作家。 …
ダニエル・デイ=ルイスをはじめて観たのは『存在の耐えられない軽さ』だったと思う… 「存在の耐えられない軽さ(The Unbearable Lightness of Being)」などの作品で知られるミラン・クンデラ(Milan Kundera)氏が11日、死去した。94歳。出身地ブルノ(Brno)にあるミラン・クンデラ図書館(Milan Kundera Library)が発表した。 1929年4月1日生まれのクンデラ氏は当初、詩や短編小説を執筆していたが、67年の「冗談(The Joke)」で一躍有名になった。 news.livedoor.com The unbearable lightnes…
今日は遅番だった。朝、森まゆみ『震災日録』を読む。この本は東日本大震災から1年にわたって記された著者の日記で、あの当時の日本の空気をパッケージングすることに成功した、実にシブい仕事だと唸る。私自身は実を言うと3.11が起きた時のことを何ひとつ覚えていない。当時はそれだけ酒に呑まれて精神状態がメチャクチャだったということなのだけれど、こうした仕事に触れると日本が見舞われたあの未曾有の危機について思いを馳せることができる。彼女の見解には異論を持つところもあったが、それでもいい本を読んだと思った。Amazonで欲しい本を見つける。こうした際、昔ならワンクリックで買っていたかもしれない。実を言うと私は…
今、目の前に小道具がある。「コンパニオン」と呼ばれる、パイプの煙草を押し付けたり、掻き出したり、パイプに付着した炭カーボンを削り取るのに使うのだが、その本体に次の文字が刻印されている。 MADE IN CZECH REPUBLIC 単に「チェコ共和国製」の意味なのだが、500円位の廉価で買えるのに、一本三役をこなしてくれるスグレモノなのだ。構造はシンプルなのに、格子状の文様が彫られていて(アールヌーヴォーとも異なる)、東ヨーロッパのエキゾチックな雰囲気がこの調度品から感じられる。末永く愛用したい逸品である。 そろそろ話題を文学に転じたい。管見ではあるが、チェコに生まれて、その後、世界文学を創造…
いろんな作家に影響を受け、いわゆるハマって来たけど、学生時代に大好きだったのはミラン・クンデラとドストエフスキーだった。ドストエフスキーは卒論のテーマにした。ミラン・クンデラは卒業してからも繰り返し読み、まだ読んでいるから、よっぽど好きなんだろう。思想として読むことも評論として読むことも出来るその作品は、でもやっぱり瑞々しい文体とおしゃれなストーリー展開で、芸術文学としての意味合いが僕にとっては強い。ハードカバーの背表紙のイラストがどの作品もこれまたおしゃれで、本棚に並ぶそれらの本は何だか画集みたいだ。 初めてミラン・クンデラの作品で読んだのは「存在の耐えられない軽さ」だった。映画化されたから…
昔、加藤周一という人の論評を読んでとても感動した覚えがある。小説でも映画でもなく、評論を読んで感動したのは、この時が初めてであった。「知の巨人」と呼ばれた人で、世間的には左派系の論客とされているようだが、右とか左とかの分類がいかに無意味であり、人間の知性はそんな分類を越えたところにあるということを、当時の自分は加藤周一の文章を読んで思い知らされたのだ。 中でも、かつてソ連軍がチェコのプラハを占領し、プラハの自由を脅かした事件について書かれた論評『言葉と戦車』が白眉であった。 破壊の象徴である「戦車」と自由の象徴である「言葉」を対比し、「圧倒的で無力な戦車と、無力で圧倒的な言葉」の戦いに決着が付…
★★★★☆ あらすじ 女友達に送った手紙に書いた冗談が原因で、人生を狂わされた男が久しぶりに故郷を訪れる。 感想 手紙に書いた冗談がきっかけで大学を追われ、人生が狂ってしまった男。紆余曲折を経た彼が、15年ぶりに故郷に帰ってきたところから物語が始まる。彼がメインではあるが、各章ごとに主人公が変わり、群像劇のようでもある。 その各章の主人公たちが、メインの主人公が久々の故郷の街角で見かけた旧友や、頼みごとをしに行った友人など、最初はさして重要でもないような登場の仕方をしているキャラクター達だったので意外な感じがした。ただ、そんなモブキャラのような人物たちにもそれぞれの人生があり、過去があるという…
血圧値 127/88/68 酸素飽和度 98% 体温 36.0℃ 体重 69.7キロ 僕は「にこたろう読書室」というものの室長ですからして、たまには本当に本を読んだり、読んだ本の話をここに書かなければいけないのです。 が、このブログを書き続けている2年間を顧みても、やれ今日はクスクスを食べたとか、どら焼きの皮の是非とか、ワインは1杯目は数えないでおくとか、酒と薔薇の日々(今、鮭とバラ、と先読み誤変換した)を終活の第一目標とすることに、一点の躊躇もあってはならない、とか。 なんかちょっと当初の目的とは違う方向にコンテンツが流れているような気がします。 それはブログの右側のカテゴリー欄の、テーマ別…
// ※本記事はアフィリエイトリンクを使用しています。 当ブログでは、顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム関連書籍を観測・記録している。顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム関連書籍とは、典型的にはチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』やオルナ・ドーナト『母親になって後悔してる』に代表されるような、顔を草花等で隠した女性のバストアップの写実的なイラストを装画に用いたフェミニズム小説や人文書である。本邦では、2018年12月のキム・ジヨン刊行以降多数見られるようになり、明らかに流行と化している。 82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫) 作者:チョ・ナムジュ,斎藤真理子 筑摩書…
花野井くんと恋の病 1巻の感想です。 ◆1話~4話の感想はこちら◆ 1話「はじめまして」感想 2話「初めての彼氏」感想 3話「初めてのお部屋訪問」感想 4話「初めてのクリスマス」感想 ◆おしながき◆ ブクログに書いた感想(22年5月執筆) 読み返しての感想(23年12月執筆、24年2月加筆) おまけ漫画について ブクログに書いた感想(22年5月執筆) 10巻まで読了した時点でブクログに書いた感想は以下です。 1巻は、恋をしたことない女子ほたるちゃんが、12月のある日、イケメン花野井くんに傘をさしだしたら次の日告白されてしまい、クリスマスまでお試しで付き合うことに…というストーリー。はじめはイケ…
Blueskyで自作(流用)した海外文学B’フィードのリストです。自分の好みに全振りしており、いわゆるSF作家、ロシア文学、シェイクスピア、クリスティ、ドイル、ゲーテ、カフカなど文学以外の複数ジャンルでの言及が多いものを含んでいません。ALTテキストも検索対象。随時更新 カタカナフルネームでそのままソートしたので見づらいかも。 E・M・フォースターJ・G・バラードJ・M・クッツェーW・G・ゼーバルトアーシュラ・K・ル=グウィンアドルフォ・ビオイ=カサーレスアリ・スミスアルベルト・マングェルアレグザンダー・チーアレクサンダル・ヘモンアレホ・カルペンティエルアン・クリーヴスアントニオ・タブッキアン…
客観的に考えて、田舎で車弄ってる兄ちゃんが文学の話していると嬉しいわー、と思うので車の話からする。と思ったけれど、特に新しいこともないので読んだ本の話をする。クンデラの『冗談』を読んだ。 これがまあ面白かった。クンデラは『存在の耐えられない軽さ』が有名な気がするが、共産時代のチェコを亡命した作家で、『冗談』はその自伝的小説。主人公は共産党の活動にも積極的に参加していて、良い感じのインテリなんだけど、絵葉書に書いた冗談をきっかけに追放されるんですね。それで炭鉱で働かせられる。まーこれがまた、分かる。いつの時代もイデオロギーも、冷笑者には厳しい。集団の空気を壊すようなことは言っちゃいけない。適切な…
フィクションに触れないと暮らしに潤いがなくなる気がするので、積極的にアニメや映画、小説に取り組むようにしている。 映画 「グランド・ブタペスト・ホテル」。 以前に見た映画である。アマプラでお勧めされたので再視聴。やはり面白い。「面白かった。映像も綺麗だった。終わりもちょっと切なくていい」以上の感想が残らない。髪切ったらさっぱりした、くらいの映画。ウェス・アンダーソンは素晴らしい。 「バベットの晩餐会」。 美食と人生の映画である。「ポトフ 美食家と料理人」を見て思い出した。10年ほど前にNHK BSで見てその時は退屈としか思えなかった。アマプラにあったので再チャレンジ。 前見たよりも面白いと感じ…
個人的な記録として続けている。 自分の知っている人、影響を受けた人、なんとなくそれを記録して覚えておきたいとそんな感じだろうか。 例によって朝日新聞12月31日、18面「2023年亡くなった方々」よりチョイスして一部追加している。 2023年に亡くなった方々:朝日新聞デジタル 訃報 2023年 - Wikipedia 1月10日 ジェフ・ベック(78) 年明け早々、ジェフ・ベックの訃報に接したわけだ。ヤードバーズの三人のギタリストの一人。クラプトンが2代目、3代目がジェフ・ベック、そして4代目がジミー・ペイジか。ヤードバーズの名前はチャーリー・パーカーに由来するなんて知らなかったな。 1月11…
監督のケリー・ライカートは現代アメリカ映画界で「最も重要なインディペンデント系監督」の一人であるらしい。Xを見ていたらこの人の映画が日本で初公開されるとちょっとした話題になっていた(特集上映は過去にやっているらしい)。 知らん監督だな、どんな作品撮ってるんだろう、と気になって検索したら『オールド・ジョイ』の監督だった。かつての親友で今は別々の人生を歩む男性二人が久々に再会して山奥の辺鄙な温泉に浸かりに行くってだけの映画…なんだが時の経過とともに変わっていく友情を、時が止まっているかのような自然と対比的に描いていて妙な哀感を誘われた。作中流れるラジオニュースから時代背景を考えると奥が深いみたいだ…
昨年も記事更新0という残念な結果となってしまったが、相変わらず私はゲラやPDFや参考図書のはざまで汲汲とする日々を過ごしている。 すっかり年次報告となってしまい慙愧の念に堪えないところではあるが、このたびも懲りずに過ぎていった2023年に捧げる本たちを挙げてみたい。 いつものごとく、話題になった本やベストセラーなどにはあまり拘らず、折々の出来事に触れ、個人的に気になった、人に薦められた、実際に触れて印象的だった本などをおおむね時系列で挙げる。では、2023年1月から。 1月(1冊) 荒地の家族 作者:佐藤厚志 新潮社 Amazon 19日、第168回芥川賞・直木賞の選考が行われ、芥川賞は井戸川…
毎年、備忘録的に書き残しているものですが、2023年に亡くなった方々を、列記しておきます。中には、2023年に死去されていたことが分かった方々もいらっしゃいますが。あくまでも、個人的に少しでも心に引っかかった人を列挙しています。著名人でも含まれていない方はいますので、その点は悪しからず。いつもは年末に更新してきたのですが、今年は間に合わず、年を越してしまいました。もしも、万が一、期待して待っていた方が、万万が一いらっしゃったとしたら(くどい)、ごめんなさいでした。 2021年 9月21日、白鳥みづえさん、歌手、77歳。 2022年 1月18日、小田久郎(おだ・きゅうろう)さん、詩人/「思潮社」…
今年亡くなった作家の作品の積んでいた本を読んだ。 グレッグ・ベア『凍月』と「鏖戦」 大江健三郎『ピンチランナー調書』 ミラン・クンデラ『冗談』 立岩真也『介助の仕事』 佐藤哲也『シンドローム』 酒見賢一『墨攻』 グレッグ・ベア『凍月』と「鏖戦」 凍月 (ハヤカワ文庫SF)作者:グレッグ ベア早川書房Amazon政治と宗教を描く短めの長篇で原題はHEADS、これが一番作品の概要を示している。脳の記憶を読みとる実験のために地球から月に運び込まれた冷凍保存されていた頭部、そして技術者の末裔で政治嫌いのなかにあって氏族をまとめる指導者、そして宗教の教祖、この三題。22世紀の月で絶対零度達成実験をしてい…
邂逅とはすなわち、燦めき、閃光、偶然のことである。 (ミラン・クンデラ『邂逅 文学・芸術論集』、一一六項、河出文庫、二〇二〇年) 問題となるのは,自己から他者へと向かう直観ではない.他者から自己に到来する直観である. そもそも直観とは,もっぱら自己から対象に向かうものしかないのだろうか.われわれが無媒介に何かを把握するとき,自分が認識するというよりは,何かが到来してくるといった方が,実情に近いのではないだろうか. 何かがふとひらめいたとする.そのとき,まさにひらめきが自分に到来したのである.ひらめいた瞬間,自分というものは背後に退いている.「俺が思いついたのだ」などと厚かましく主張するのは,ひ…
一昨日は呑み会の前に例の七七舎(国分寺古書店)のゾッキ本(100円均一)コーナーで掘り出し物3冊をゲットしたヨ。1冊は2日前に病院帰りに目を付けておいたミラン・クンデラ「裏切られた遺言」で、この時は画集2冊を買って重いので見送った。クンデラはたくさん具えたものの未読のままで楽しみを将来にとってある。一昨日は斎藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)と成田龍一『戦後思想家としての司馬遼太郎』(筑摩書房)の2冊はその場でも読み始めたいくらいの面白さを感じたネ。 斎藤の本は2冊くらい自家にあると思うけど放置したままながら、この新書は目次を見たら興味津々で中味がともなえば素晴らしい本だと思ったネ。「一…
今の時期、やりたい・やろうと思ってるけどやれていないことについて、全部「来年のやることリストに入れておこう」と悠長に構えられる。気楽でいいもんですね。 本を読んだりネットサーフィンをしたりして「この本読みたいな」と思った本のメモ。絶対に忘れるので、自分用に。すでに読んだことがある(けど再読したい)ものは★、すでに買って積んでいるものは*をつけた。 津村記久子『やりなおし世界文学』に載っている本 やりなおし世界文学 作者:津村 記久子 新潮社 Amazon 1. スコット・フィッツジェラルド『華麗なるギャッツビー』★ 2. ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』* 3. モーパッサン『脂肪の塊・テリ…
祭りの夢を見た。僕の河川区域である家の外にある堤防は、人々でごった返していた。雑音のざわめきが、集中していた。僕はその祭りに一人で行った。父親から一番搾りを買い占めたほうがいいと言われ、法面から、それに従うように、下に降りていった。 日常の有意味的に行われている生活から離れて、祭りに陶酔していく。威厳の本質である命令する機能、意志の力、つまり、意志により、思う時に運動を止めたり、開始したりという随意運動から、不随意運動へ。精神をそれに専念させはしない、ただ反射的に酔いしれる。この自己忘却によって重荷から意識を軽減しようとする。 夢から醒める。まただ。また僕をある種の布置へ、文脈に入れたな。また…