Republic of Madagascar (英)
インド洋南西部に浮かぶ大島、マダガスカル島*1を領土とする島国。
アフリカの南東沖に位置し、大陸とはモザンビーク海峡で隔てられる。
17世紀以後、断続的なフランスの侵入を受けるが、メリナ族の王国はイギリスに接近して援助を受けたり、あるいはプロテスタントに改宗したりする。
1885年のベルリン会議でフランスの勢力範囲とされたが、当然というべきか、反乱が起こる。最終的には1896年にフランス植民地となった。が、民族運動と反乱は継続した。
第二次世界大戦ではフランス本土陥落→ヴィシー政権に忠誠を表明→イギリスによる攻撃と占領→自由フランスへの返還、という展開をたどり、フランス領に戻った。
戦後、フランスは新たな憲法を定め、従来の植民地(保護領)にかわって「海外領土」として扱うことを決定。マダガスカルにも自治のための州議会がおかれた。が、1947年には再びフランス支配への反乱が起きている。これは鎮圧されたが、フランスはマダガスカルを維持するための努力を要求されることになった。
1951年以降、選挙では穏健独立派が勝利し続けた。1958年、ドゴールが登場すると、マダガスカルでもドゴール憲法を承認し、フランス共同体(旧フランス連合)のメンバーとして独立、マラガシ共和国*2 となる。1960年に正式独立して、国連にも加盟している。
後、政情不安の末に軍政に移行。1975年に国名をマダガスカル民主共和国とあらため、社会主義路線を歩むことになる。
冷戦後に民主化が行われ、1992年に新憲法を制定して国名をマダガスカル共和国とした。