日本のマスコミ批判の趣旨としては以下のようなものが存在する。
- 思想批判。もっとも古典的なマスコミ批判で、自身のイデオロギーと対立する社論を張るマスコミを批判するもの。日本では朝日新聞がもっぱら批判の対象になる。
- マスコミの自身が世論である、または世論を誘導するという欺瞞への批判。自身の論説が正論であるという権威主義への批判等。朝日新聞やNHKが批判対象になることが多く、1の批判としばしばオーバーラップする。
- マスコミの世論迎合性批判への批判。マスコミの節操のなさ、ポリシーの無さを批判するもの。主に学識エリート層からの批判。
- テレビの視聴率至上主義。新聞社のスクープ至上主義など、過当競争への批判。過剰な取材や被害者及び加害者への人権配慮の欠如なども含まれる。
- マスコミの高給批判。バブル崩壊やビッグバンにより、かつての高級職業であった、金融、商社などの賃金水準が低下。マスコミだけが高給職業として突出。新規参入の困難な独占事業のため批判が高まった。
近年ではマスコミが小泉劇場に利用されたのではなかという批判。ライブドア事件の際には一部マスコミが堀江氏をタレント並に持て囃していたにもかかわらず、事件後一斉にバッシングに転じたことへの批判が見られる。