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マジックマッシュルーム

(動植物)
まじっくまっしゅるーむ

 幻覚性物質であるシロシン、シロシビンを含んだ菌類の総称。

歴史

 メキシコ、グァテマラ、エルサルバドルといった中央アメリカ諸地域では、紀元前5〜10世紀のものと思われるキノコの石像が多く見つかっている。当時のインディオ、アステカ族はマジックマッシュルームの事をテオナナカトル(神々の食物)と呼び、ペヨーテとともに2000年以上にわたって宗教儀式に用いていた。
 16世紀にこれはスペインに持ち帰られた。当時の宣教師達もマジックマッシュルームに関する報告を残している。しかしマジックマッシュルームは保存が難しく、長い船旅の間にそれはただのまずいキノコに成り果てる。情報のみが一人歩きしつつも現物は無いのである。マジックマッシュルームは半ば伝説化されていった。
 時代は下り1930年代、伝説のマジックマッシュルームが未だインディオ達の間で用いられている事が確認された。1955年には、J・P・モルガン銀行副頭取のR・ゴードン・ワッソンが妻同伴で現地に赴き、外部の人間としては初めてキノコの儀式に参加、その様子は『ライフ』誌に発表され一大センセーションを巻き起こした。それ以来多くの研究者やヒッピーが神秘を求めてメキシコの山奥に赴く事になる。
 LSDの発見者ホフマン博士は、マジックマッシュルームから二つの有効成分を抽出する事に成功した。これがシロシンとシロシビンである。スイスのサンド・A・G社はこのシロシビンを商品として58年に発売する。66年までそれは続けられた。
 サイケデリックムーブメントの創始者・ティモシー・リアリーが初めて天恵を受けたのも、メキシコでのマジックマッシュルーム体験であった。
 現在では、マジックマッシュルームは多くの国で違法とされている。日本でも2002年3月、厚生省によって麻薬指定を受けた。

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