Niccolo Machiavelli
マキャベリに同じ。
マキャヴェッリ(Niccolò Machiavelli, 1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家である。代表作に、『君主論』、『ティトゥス・リウィウスの最初の十巻についての論考』『戦術論』など。理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治を宗教、道徳から切りはなして現実主義的な政治理論を創始した。
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書物の夢、印刷の旅 ルネサンス期出版文化の富と虚栄 表紙 ラファエロ作 カスティリオーネの肖像 書物の夢、印刷の旅 ルネサンス期出版文化の富と虚栄 ラウラ・レプリ 著 柱本元彦 訳 青土社 発行 2014年12月10日 第1刷発行 16世紀、印刷術が発明されてから数十年しかたたない時代のヴェネティアを舞台にした歴史ノンフィクションです。 ラファエロの肖像画でも有名なバルダッサール・カスティリオーネ、彼による出版史上最初のベストセラーの一冊『宮廷人』、その校正者(編集者)であるジョヴァンニ・フランチェスコ・ヴァリエールが主人公です。 序 快楽と罪悪 第一章 一五二七年秋、ヴェネツィア、書籍ブーム…
1.はじめに 2.内容 3.教訓 君主論 (講談社学術文庫) 作者:マキアヴェリ 講談社 Amazon 1.はじめに 本書に関しては、数多くの出版社からマンガや超訳など様々なバージョンで書籍化されているので、読んだことは無くてもタイトルだけは知っている人が大半かと思います。 中には「権謀術数」のイメージがあって、読まず嫌いの方もいるかもしれません。 しかし、人間や組織論に関する真実や本質も多く含まれているので、一度は読んでみてから評価するかしないかを判断すればいいと思います。 文書化されたのは1513年と言われ、既に500年が経過しており、時代も地域も異なるので、すべての内容が現代の日本のマッ…
追記:リストランテマキャベリ新宿店は2022年10月に閉店しました。現在、東武池袋デパート内で営業中です。小田急デパート、小田急オンラインショッピングは営業しています。 リストランテマキャベリのメニューが冬メニューから春メニューに変わったので、ランチタイムに再訪しました。以前に訪問した記事はこちらです。↓ hatsuharupon.hatenablog.com 今回注文したプリフィックスコースは (2020年3月現在) ランチタイムは3,200円から5,500円の4つのコース(税込,サービス料別) 今回は、お店の名前がついた Cコース マキャベリ(Machiavelli)4,500円(税込,サ…
【追記:リストランテマキャベリ新宿店は2022年10月に閉店しました。現在、東武池袋デパート内で営業中です。小田急デパート、小田急オンラインショッピングは営業しています。】 「マキャヴェッリ」ブランドのキアンティ・クラシッコを飲みに行きました。 リストランテ・マキャベリの場所 新宿小田急百貨店 本館13階のレストランフロアにあるイタリアンレストランです。(記事執筆当時) hatsuharupon.hatenablog.com イタリアのフィレンツェで、200年の歴史があるリストランテの日本1号店 マキャベリという名前がついていて、 イタリア本国以外の唯一のお店が、誰でも気軽に行ける百貨店の中に…
木庭『ローマ法案内』で(私が理解できた範囲で)一番重要と思われたのが、交換関係と「自由」についての洞察だった。 木庭は人間の活動にとって、具体的な空間、特に土地、テリトリーが欠かせないことに注目する。テリトリーの上で経済活動も行われ、その「果実を巡って取った取られたの関係(※=交換関係)が発生」し、それは「人間の集団」へと発展する(「1−5 都市が無ければ政治は無く、したがって法もない」35〜40頁) 「テリトリーと交換関係(échange)の間の複雑な展開は社会人類学が高度な分析を蓄積し、贈与交換関係などのメカニズムが解明されてきた。およそ集団ないし組織を考えるときの基本であるが、しかしそう…
「マンドラーゴラ」(脇功訳、『マキャヴェッリ全集4』所収)を読んだ。マキャヴェッリの喜劇である。キャラが立っていてセリフも気が利いていて筋も意外に読ませるものがある慣れた筆致なのだが、その全体的な印象は珍妙。木庭顕が「政治的階層の堕落批判のみならず、その再建方法の模索が作品において遂行され」(『人文主義の系譜』)た作品とあり、全集の解説でも「きわめて庶民的で、色彩豊かな言葉のやり取りにもかかわらず低俗に堕さず、鋭い批判精神に基づいたある種の品位が感じられる作品」とあるののだが、こちらに素養がないためか、そのような印象は受けなかった。 パリ帰りの裕福な青年カッリーマコが、地元フィレンツェにいるル…
エラスムス 闘う人文主義者 表紙 エラスムス 闘う人文主義者 高階秀爾 著 筑摩書房 発行 筑摩選書 0271 2024年1月15日 初版第一刷発行 西洋美術史が専門の著者により、エラスムスの一生を叙述しています。 もともと1970年代初頭に発表された文章で、著者の学生運動の経験から感じたことを、エラスムスが生きた混乱の時代に反映させているようです。 第1章 我、何者にも譲らず ロッテルダムの町では今でもなお、人びとが子供たちに向かって、近くの市庁舎の大時計が時を報ずるたびに、エラスムスの像が手に持った本の頁を一枚めくるという言い伝えを語って聞かせるという。 エラスムスのコインの裏側に刻まれた…
2024 年のイタリア: レッドドラゴンの年? 2024 年 3 月 7 日マルコ・レスピンティA+ | あ- イタリアは世界の最も先進的な経済を統括するよう求められているが、中国共産党はイタリアを最も重要な活動の中心地の一つとして標的にし続けている。 マルコ・レスピンティ著 AI が生成したフィレンツェの旧正月の祝賀の理想的な画像 (これらの祝賀の実際の画像を提供したいと考えていますが、著作権上の理由により許可されていません)。 国際通貨基金によると、イタリアは2024年通年、いわゆるG7、つまり世界の最も先進国の政府間フォーラムの暫定議長国を務めることになる。カナダ、フランス、ドイツ、イタ…
平日朝に X(旧Twitter)でお届けしている【#心に響く言葉】 ここでは、月~金5日分をまとめたものをアーカイブしています 偉人たちの言葉とともに、ユウキタカヒロ個人の感想や教訓としてその言葉に触れて感じたこと、思ったこと、活かしたいことなどを記しています。
英米の大学生が学んでいる政治哲学史 ――三〇人の思索者の生涯と思想 グレアム・ガラード 著 ジェームズ・バーナード・マーフィー 著 神月謙一 訳 孔子、プラトン、マキャヴェッリ、ルソー、トクヴィル、マルクス、クトゥブ、アーレント、ロールズ、ヌスバウム――。本書は古代ギリシャの哲学者をはじめ、儒教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神学者や指導者、そして「フェミニズムの母」やエコロジストを含む近現代哲学者まで、三〇人の賢者たちの人生と思想を通史的に解説した一冊です。 人が、個人やコミュニティーとして、どうすればより良く生きられるか、普遍的な知恵を追い求めてきたのが本書が紹介する思索者たちです。 …
(ミームを考えると、正義の女神が必要になります) 1)人権宣言 民主主義の基本は、人権宣言です。 アメリカの独立宣言(1776年7月4日)は、以下のように言います。 < われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。 > ジェファーソンのアドバイスの入ったフランスの人権宣言( 1789 年 8 月 26 日)は、国民主権の原則と国民間の社会的平…
寒曇り昼前から寒雨しょぼしょぼ降ったり止んだり。7.6℃~5.6℃、54%。2500歩。大寒に入ったら流石にさぶいですぅ。気温は漸減し15時過ぎに最低気温。南岸低気圧で夜は雪になるかな? 政治とは何か? 日本の政治は混迷を極めてますが、こりはギリシャ時代から同じことです。古代民主主義が発祥したアテネでも、デモクラシーは衆愚政治と紙一重で、時には哲人独裁などが求められた時もありまひた。 ギリシャ哲学的には政治は最高善(共通善?)の追及であり、目指すべき徳とは親愛、友愛であったという。でもそれは極めてむずかすいので、次善の策として「法による支配」を求めたと言ふ(プラトン)。 すかす中世においては、…
(日本には、中世が蔓延していて、科学がありません) 1)中世の終わり 近代の学問は、マキャヴェッリに始まります。 まずは、マキャヴェッリを復習します。 脇田晴子氏と水林章氏は、日本人は、中世の文化的思考から抜け出せていないといいます。 この指摘が正しければ、日本の西洋の学問の受容は、中世の文化的思考のメガネを通じて、解釈されている可能性が高くなります。 つまり、大きなバイアスのかかった解釈が流布していることになります。 それでも、実験を伴う検証の可能な、自然科学の場合には、実験を通じて、バイアスが補正されますが、実験のできない人文科学、社会科学、生態学などの場合には、バイアスの補正手段がないの…
はじめに 文学は人間の心に触れ、深い感動や新たな洞察をもたらします。世界中にはその中でも特に素晴らしい作品が数多く存在し、今回は名文学100選を厳選してご紹介します。これらの作品は時代や国を超えて多くの読者に愛され、世代を超えて引き継がれてきました。 1-10選: 古典から現代までの名作 『ハムレット』 - ウィリアム・シェイクスピア (イギリス) 『夏目漱石』 - 『吾輩は猫である』 (日本) 『アイリス』 - ジャネット・ミルズ (アイルランド) 『鏡』 - ガストン・バシュラール (フランス) 『千夜一夜物語』 - アラビアのナイト (アラビア) 『天才はまれにしか嫌なことを言わない』 …
私の好きな作家のひとり塩野七生さん。その最後となる歴史長編が新潮社から4冊の文庫化されましたので、その感想をここに書いておきたいと思います。 初塩野七生さんの著書体験は「ローマ人の物語」からでした。それから「ローマ亡き後の地中海世界」を読み~ヴェネツィア共和国を描いた「海の都の物語」、ルネサンス時代=「ルネサンスとは何であったのか」~「マキャヴェッリ語録」~「十字軍物語」、「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」へと続き、番外編のように「小説イタリア・ルネサンス」(全4巻)=ヴェネツィアで発生した殺人事件に端を発した歴史ミステリー小説も読みました。 歴史の授業などで「ローマ帝国(カエサルやクレオパトラ…
チリの赤ワイン「エスクード・ロホ・グラン・レゼルヴァ(ESCUDO ROJO GRAN RESERVA)2021」 メドック格付け第一級シャトー・ムートンを手がけるバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドがチリでつくる「エスクード・ロホ・レゼルヴァ」シリーズの1本。 カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー、カルメネール、プティ・ヴェルドをブレンド。 ボルドー・スタイルで仕立てたワイン。 ワインの友で観たのは、民放のCSで放送していたイギリス映画「バンク・ジョブ」。 2008年の作品。 原題「THE BANK JOB」 監督ロジャー・ドナルドソン、出演ジェイソン・ステイサム、サフロン・…
wikiより概ね引用 本書で、政治自体を宗教や道徳から分離した政治力学を提起した。だが一般的にマキャヴェッリの思想は冷酷・非道な政治を肯定するものと考えられ、後世マキャヴェリズムとみなされ、長年マキャヴェッリは、道義や倫理を無視した冷酷な権力論を説いたと考えられてきたが、客観的・近代的な政治学の始祖と考えられるようになった。 だから 世界中でどこかの経営者が 社長・会長が 国家元首がこの本を枕の横に置いて眠っている それは「現代 たった今のこと」であり 多くの権力を持つ者達にとって この本は「聖書」なのだと思う 印象に残った部分を抜粋する 君主の気質 マキャヴェッリは理想国家における倫理的な生…
『高慢な相手には、屈従すれば勝てると考えるのは誤りである。 マキャヴェッリ【ローマ史論(岩波書店)】』 断るのが面倒くさいから、仕方がないか。 その様に考えるのは、ちょっと待った方が良いですよ。 高慢な態度で迫ってくる相手に、どの様に対峙するのかは、大きな課題です。 「押してもダメなら引いてみな」という経験則に基づいたアドバイスも頭をよぎることでしょうね。 このフレーズは、自他境界線を考える必要性を示唆しているようです。 これは、ローマ時代に関わることの中で、示されていることなので、その背景をイメージする必要もあるのでしょう。 強権的な体制に、何かを迫られたとしたら、どの様に対抗するかという問…
イタリア中世の都市社会 表紙 イタリア中世の都市社会 清水廣一郎 著 岩波書店 発行 1990年12月10日 第一刷発行 中世イタリアの人たちの日々の営みの記録が、登記簿や会計簿、そして覚書などのかたちで"フリーズドライ”されていたのを、著者のような優秀な研究者の地味な努力で、現代日本において”解凍”して頂き、生々しい記録を読むことができるのは、幸せなことです。 Ⅰ イタリアの中世都市 1 古代の遺産 イタリア中世都市は、そのほとんどがローマ都市に起源を持っている。 中世以降に建設された有名な都市 商業都市アマルフィとヴェネチア(いずれも6世紀ごろ) フェラーラ(8世紀に資料初出) 都市が経済…