Man on Fire
生きる希望を失った元帰還兵のボディガードが、警護に当たっていた少女によって生きる望みを見出す。だが自らの希望を失ったとき、凄惨な復讐に立ち上がる。
A・J・クィネルのジョン・クリーシー・シリーズ第1作を、大胆に脚本化したヴァイオレンス・アクションの力作。単純な感動路線で売った宣伝に騙されて観ると、その暴力描写にびっくりすること確実である。トニー・スコットの演出はめまぐるしく、ノイジーな映像を駆使。そのお陰で暴力描写もオブラートが掛かる利点がある。が、ここはブライアン・ヘルゲランドの脚本家としての才能の妙を褒めたい。
デンゼル・ワシントンは力演だが、彼と対等に演技をするダコタ・ファニングが末恐ろしい。