以前読んだ粉飾決算に関する本でオリンパスが取り上げられていたので読んでみたのですが、正直少し期待外れかもしれません。少なくともCEOの器にある人の書いた文章ではないと思います。 外国人の生え抜き社員はどういう感じなのか、外国人取締役がいることでガバナンスがどう変わるか、なども期待して読んだのですが良く分かりませんでした。 この著者は「日本社会」の問題点を指摘しますが、メインバンクが大株主で貸し手でシンジケートローンのアレンジャー(p152)とかFACTAの記事後に日本の報道機関が機能していなかったとかは確かにそうだと思いました。一方で、ほとんどの問題点は「当時のオリンパス社」の問題点に過ぎない…