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ポケットベル

(一般)
ぽけっとべる

無線通信サービスの一つ。無線呼出し。NTTドコモの商標登録。「ポケベル」の愛称が一般的か。

国際名称では「ページャー(pager)」という。

日本では、1968年に旧・電電公社によりサービスが開始され、1985年の通信自由化を経て、NTTドコモに移管されたこの事業は、1980年代後半からブーム到来。1990年代には最盛期を迎えた。

その背景には、表示される数字や文字でやりとりすることが、当時の若者、特に女子高生の間で流行したことが挙げられ、コミュニケーションツールとして爆発的に普及したことが挙げられる*1

1993年には『ポケベルが鳴らなくて(緒形拳主演)』というタイトルのドラマまで登場。国武万里の歌う主題歌もヒットした。

しかし1990年代後半から携帯電話、PHSが普及し始めるとともに、じょじょに衰退。中でも、携帯電話にメール機能を内蔵したものが登場し始めてからは、ポケベルの存在意義は無くなり、参入事業者であったテレメッセージグループの各社は倒産、撤退し、NTTドコモも撤退したため、現在はYOZANのグループ企業「東京テレメッセージ」「沖縄テレメッセージ」のみ事業を行っている。

2001年には「クイックキャスト」とサービス名称が改められた。

現在では、病院関係者や企業内の連絡用など、携帯電話が使えない職業に従事している人たちの間で普及されているに留まっているが、NTTドコモがFOMAへの代替を検討中であるため、ポケットベルが日本から消滅する日も、そう遠くはないかもしれない。

2007年3月末をもってクイックキャストサービス終了。

ポケットベルには、文字変換表を用いて変換された数字列を「英数カナ自由文」へと再変換する機能を持つものがあった。このときに送信側の電話で文字を入力するために使われた「ポケベル入力」の考え方は、現在の携帯電話でも文字入力方法の一つとしてサポートされることがある。

*1:「14106」=「アイシテル」など。

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