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ボージョレ・ヌーヴォー

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ぼーじょれぬーう゛ぉー

それぞれの国の現地時間で11月の第3木曜日(=11月15日-21日のうち木曜日に該当する日)の午前0時に一般への販売が解禁される、特産品の試飲新酒仕様のワイン。
農民が収穫を祝ったのが始まりとされる、その年に収穫されたブドウの出来栄えを評価し、その年のワインの評価・購入を決める指針ともなる、
 
日本は時差の関係から先進国の中で最も早く解禁の時を迎え、この時のためワインとしては例外的に空輸される。
24時間営業のスーパーマーケットやレストラン、バーなどではイベントも兼ねて当日午前0時になった瞬間に販売を始めるところもある。
 
試飲新酒のため、ボージョレの通常のワインが出来上がるより短期間で完成させるために、
近代的手法としては、マセラシオン・カルボニック法と呼ばれる急速発酵技術を用いて数週間で醸造しボトルへ詰め、収穫したその年の11月に出荷を済ませる。
 
本格的な輸出が始まったのは1968年とされ、日本への航空便での輸入は1976年に開始、1980年代後半のバブル期に大きなブームになり解禁日未明に成田空港に行って飲む人まで現れる状況であったが、バブル崩壊でブームが終息した。
1997年頃からの赤ワインブームに乗って再び脚光を浴び、近年はニュースでも解禁の様子が伝えられバブル時代を上回る市場規模となった。2004年ものは過去最大の販売数量を記録した。
 
ボージョレとはフランス南東部・リヨンの北に位置し、ブルゴーニュ地方南部に隣接する丘陵地帯を指し、しばしばこの地のワインそのものを指し、
行政上ローヌ=アルプ地域圏に属するが、ブルゴーニュ地域圏のマコネ地区に隣接し、この地のワインはブルゴーニュ・ワインに分類される。
 
解禁日が設けられているのは、いち早く販売しようとメーカー間で出荷競争がエスカレートし、ワインとして十分出来上がっていないものが出回るようになったため。
当初の解禁日は11月11日サン・マルタンという聖人の日とであったが、聖人の日が無名戦士の日に変更された結果、一番近聖人の日であるいサン・タルベールの日である11月15日に解禁日が移され、1984年にフランス政府により11月の第3木曜日に改められた。(フランスでは日曜はワインショップやレストランが一般に休みであったため、年により売れ行きに大きな影響が出たためとされる。)

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