Hugo von Hofmannsthal(1874-1929)
ヴィーン出身の詩人・文学者。
本邦では、ホーフマンスタールと表記することも多い。
16歳にして自らの詩集が認められるという早熟型の天才詩人。
しかし、小説『チャンドス卿の手紙』では言葉から意味が失われ、伝達的手段として無力な存在になってしまった苦悩を描く。
そのような思想的な理由でぱったりと詩作をやめた後は演劇などを書き始める。後期の文学作品では、リヒャルト・シュトラウスと協力して製作したオペラ台本『ばらの騎士』や『影のない女』等が有名である。