PATRIOT MISSILE SYSTEM
アメリカの名門、レイセオン社の開発した地対空ミサイル。パトリオット、ペトリオットとも。
ミサイルそのものの名称でもあるが、現代の兵器なのでレーダーとか発射機とか全体をひっくるめたシステム全体の名称とする方が正確か。
旧式化したホークやナイキといったSAM群を代替するために登場。超低空から高空までを幅広くカバーする能力を持つ。また、電子技術向上に伴って省力化も図られており、システムは車載化されて迅速に展開することも可能になっている。
最新型のPAC-3ではほとんど別物といっていいほどの進化を遂げ、対弾道ミサイル防衛能力を与えられた。
日本の航空自衛隊は平成元年度(1989年)より地対空誘導弾として導入を開始。高射教導隊(教育部隊)と、全国の実働部隊の6個高射群24高射隊に配備されている。
弾道ミサイル迎撃用の最新型であるPAC-3の配備は2007年より開始されている。最初の運用部隊は航空自衛隊入間基地駐屯の第1高射群第4高射隊。
なお、PATRIOTの語源について、
PATRIOT (Phased Array Tracking Intercept of Target)
http://www.army.mil/fact_files_site/patriot/index.html
であるとの説明がなされていることがあるが、globalsecurity.orgは
PATRIOTは頭字語に非ず。然るに誤りてPhased Array Tracking to Intercept Of Targetの意であると流布されること間間あり
http://www.globalsecurity.org/space/systems/patriot.htm
としている。