Hermann Klaus Hugo Weyl(1885年-1955年)。数学者&物理学者。ドイツのハンブルク近くのエルムスホルン生まれ。ゲッチンゲン大学で学ぶ。師匠はヒルベルト。1933年にアメリカに政治亡命し、プリンストン高等研究所に勤務。
ワイルの業績は多岐にわたり、作用素のスペクトル理論、群の表現論、面の理論,Affine接続の概念の導入などの数学上の仕事に加え、量子力学や相対性理論などの物理学の分野でも、表現論や微分幾何学を応用した仕事をしている。物理学の中でも特に、重力場と電磁場を幾何学的に統一しようとした試みは、現在の統一理論の先駆けといえる業績である。また、フィールズ賞受賞日本人数学者小平邦彦氏をプリンストンに招聘したことでも有名である。