読書会の二冊目です。 私は本屋が好きでした──あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏 作者:永江朗 太郎次郎社エディタス Amazon 恥ずかしながら出版流通の仕組みについてはほとんど知らなかったので、その中でいわゆる「ヘイト本」がなぜ書店の一角を占め続けるかも含めて勉強になりました。 その上で話題になったのは、ヘイト本の顧客像でした。日本の勢いが官民ともに下向き続けている今、かつて中韓への優越感の中で価値観を育んできた人たちがある種の「郷愁」を感じて、これらの本に手を伸ばしている。これは本書でも挙がっていた仮説だったように思います。 とするならば、"Japan as No.1"と謳われた…