plume tectonics
旧名プリュームテクトニクス。プレートテクトニクスに変わって(あるいは補完して)出現した新たな地殻運動を説明する理論。1990年代、観測技術の向上によって登場。
プレートテクトニクスというのは地表のプレートが動いている、という話だったが、どうやって動くのかという部分は詳しくは詰められていなかった。
一方、観測技術の向上から、地震波でマントル内部の状況が詳しく知られるようになり、みんなが漠然と「マントル層」と呼んでいた部分はけして均一ではなく、成分が違っていたり温度が違っていたりすることが分かってきた。
プルームテクトニクスはこれらをふまえ、マントル層全体を視野に入れた上で、地殻運動を説明する理論として登場した。
大雑把に言うと、コアによって熱せられたマントルは「ホットプルーム」と呼ばれる急激な上昇流を作り出し、一方冷却された場合には下降流「コールドプルーム」を生み出す、というものである。