→ウィリアム・ブレイク
→ウィリアム・ブレーク
William Blake ウィリアム・ブレイク(1757-1827) ロンドン生まれの画家、詩人、銅版画職人。
詩集『無垢と経験の歌』のなかの「虎 」("Tyger") という詩が有名。
オールダス・ハックスリーのエッセイ集『知覚の扉』というタイトルは、ブレイクの『天国と地獄の結婚』のなかの「If the doors of perception were cleansed every thing would appear to man as it is: infinite (知覚の扉が清められたなら 物事はありのままに 無限に見える)」という言葉に由来する。ロックグループ、ドアーズのバンド名もここから来ている。
ビート・ジェネレーションの詩人アレン・ギンズバーグは「ひまわりよ」と「病めるバラ」を吟唱するブレイクの声を聞き、その幻聴体験から、詩人になることを決意したと言われる。ギンズバーグにブレイクという詩人がいることを最初に教えたのはウィリアム・バロウズだったらしい。
トマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』に、ブレイクの絵『巨大な赤い龍と太陽の衣をまとった女』が出てくる。この水彩画は、現在、ニューヨークのブルックリン・ミュージアムにある。
ジム・ジャームッシュ監督、ジョニー・デップ主演の『デッドマン』では、ブレイクの詩作品からの引用句があちこちにちりばめられ、ブレイクの思想についてのジャームッシュ流の解釈が表現されている。
ドイツのロックグループ、タンジェリン・ドリームの『Tyger』という作品はブレイクの詩との壮大なコラボレーションである。
日本では大正期、雑誌『白樺』での紹介と柳宗悦によるパワフルなブレイク研究により一大ブレイク・ブームが沸き起こった。
大江健三郎の『新しい人よ眼ざめよ』もブレイクの思想と深く関わる小説である。
●【break】突如ブームになること。「化ける」「ハジケる」こと。
●バンドの全ての楽器をミュートして無音の時間を作ること。また、その箇所。
●壊れる。壊す。
●超える、克服する。