Die Blechtrommel
1924年、ポーランドのダンツィヒで母の不倫相手である従兄との間に生まれたオスカルは、3歳のときに大人たちの醜い姿を見て、嫌悪から自ら成長を止めてしまう。それ以来、彼には太鼓を叩きながら叫ぶとガラスを割るという能力が備わる事となる。やがてポーランドはドイツ軍の進軍を受けるが。 ギュンター・グラスの代表作を映画化した、ポーランド激動の時代をエログロ描写も強烈に描いた異色作。
ブリキの太鼓 (池澤夏樹=個人編集世界文学全集2)
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ランキング参加中映画 1979年 142分 西ドイツ・フランス合作 原題:Die Blechtrommel 心地よい映画、ではない。1920~40年代の激動のポーランドが舞台。ナチスの台頭によって町の平和が脅かされる中、物語は進んでいく。 オスカルは自らの意思により三歳で成長を止めた。醜悪な大人の世界を拒否したのである。彼の叫び声にはある周波数の超音波が含まれていた。声でガラスを割る特技を身に着けたのである。オスカルの父親はアルフレートの筈である、戸籍上は。しかし母のアグネスは従兄弟のヤンとの情事を止められず、DNA上はオスカルの父親はヤンの可能性が濃厚だ。マリアは、アルフレートの家に住み込み…
★この記事を読むと、「フォルカー・シュレンドルフ」監督の1979年のドイツ映画 『ブリキの太鼓』が観たくなります。 ★詳細はこちら→『ブリキの太鼓 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『フォルカー・シュレンドルフ - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(argumen…
hikonoir.hatenadiary.com漫画教室に興味がある方は、上のバナーをクリックお願いします。 只今、8/8㈫午前3時17分。 今回は、ホルガー・シューカイ。 [http://:title] ご存知、ジャーマン・ロックの重要バンド、カン。 僕は知りませんが、この曲、サントリーの角瓶CMに使用されたようです。 ひょっとしたら、僕もテレビで流れてたのをそうとは知らずにいただけかもしれません。 この曲が入ってるアルバムの次の物は持ってます。 カンもそうですが、ホルガーもそんなに難しくないんです。ただ、他にあまりこういったスタイルの曲、バンドが無い…ということかなと。 コラージュ風のテー…
高校時代に観た『ブリキの太鼓』は、私にとって東ヨーロッパを知る足掛かりにもなっています。まだホロコーストという言葉も知らなかった頃です。この作品を『Uボート』(ブログ記事はこちら)と同じドイツの作品という感覚で観始めていたため、街がドイツ軍に占領され、後にソ連軍に攻撃されることがあまり理解できませんでした。 この記事は「映画24.『ブリキの太鼓』(1)子どもと大人との狭間で観て」の続きです。 ブリキの太鼓の魅力 2.東ヨーロッパの民族 3.時代の流れと差別感、歴史観 差別感 歴史観 「裏切られる覚悟」 ※ <閲覧注意>以下、多くのネタバレを含んでいます。 ブリキの太鼓の魅力 2.東ヨーロッパの…
アカデミー国際長編映画賞に日本映画の「ドライブ・マイ・カ-」(濱口竜介監督)が選出された。 以前は「アカデミー外国語映画賞」と呼ばれていた。 つまり、英語圏以外の世界中の映画から選ばれる。 日本作品では、2008年の『おくりびと』(滝田洋二郎監督)が受賞している。 1975年には日本人監督である黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』が受賞しているが、本作はソビエト連邦作品である。 長きにわたるアカデミー賞の歴史の中で、アカデミー外国語映画賞を獲得した、ぼく自身が忘れられない映画を3作品紹介させていただく。 あらすじについては、正確さを期すため、一部映画資料から抜粋しているものもあるが、ご了解願いたい…
ブリキの太鼓 1 (集英社文庫)作者:ギュンター・グラス集英社Amazon 池内紀訳の『ブリキの太鼓』が出てる! ここ10年ぐらい、いろんな作品の新訳ラッシュ。新訳がいいとはかぎらないけど、集英社文庫版の翻訳、いまいちだったしなあ。 何年か前に『考える人』という雑誌で「海外の長編小説ベスト100」という特集をやってて、有名な作家とかにもアンケートしてたんですが、小川洋子が『ブリキの太鼓』をマイベスト10の1位にしてました。「大きくなりたくない人(大人になりたくない人とは違う)」という注釈が入っていて、なるほどなあ思いました。確かに、『ブリキの太鼓』を大人になりたくない人という視点で読んじゃうと…
寝室から珍の鳴声がし、この自室にゴキちゃんの死骸が見つかったのは、Jesusは幻覚魔法を真実魔法をお使いになられたのだと想う。 ブリキの太鼓 ja.wikipedia.org 益山、お前は、ヒトラー、二世だ。 確かに、お前は、魔法が使える。 だが、間違えれば、黄泉役だ。 www.nicovideo.jp
おおっと。デビッド・リンチ版の「砂の惑星」(リブート版?)がYouTubeで無料公開されいるじゃあーりませんか(゚∀゚) 以前、GYAO(今はなき貧者のアマプラ)にて配信されてて。なにげに見たら、ひどい映画だけど結構面白くて。最後はなんか感激までさせられてしまったという思い出の作品です。 クリーチャーとかメカ類のデザインが、非常に「普通のSF映画」とは一線を画してて、音楽もかっこいいし(ブライアン・イーノよ)衣装やメイクの面妖さも非常に目覚ましくて素晴らしい出来なんで。 実はワシは嫌いじゃないです。 正直言えば、むしろ好きかもー?(;^ω^) 毎日、少しずつコツコツ見ていきましょうかね。なんか…
大作と言っても ただ長いだけのものから 内容充実の名作までいろいろ あんまり長いと疲れるので よほど興味がないと観ないのだが 私の観た数少ない大作映画をいくつか 「美しき諍い女」 1991年、237分 あらすじ バルザックの『知られざる傑作』を原作に撮った、ジャック・リヴェット監督作品。孤高の画家フレンホーフェルは、自らの最高傑作“美しき諍い女”を描こうと妻をモデルにするが完成直前に破棄してしまう。そして10年後。彼の前に、若いモデル、マリアンヌが現れた事から彼は再び“美しき諍い女”の仕上げにとりかかるが……。 (Yahooより抜粋) ハッキリ言って退屈だった 私の好きなジェーン・バーキンが出…
『魔法は物理で超えられる!』 『物理で殴れば戦は勝てる!』どちらも「まちカドまぞく」の脳筋魔法少女・千代田桃の名台詞(後者はツブヤイターの自己紹介)。では相手が「呪い」だったら? 呪いは物理で超えられるのか? 物理で殴れば呪いに勝てるのか?何か…勝てるみたいです。「貞子3D(の2Dバージョン)」(2012年/英勉監督)芸術家・柏田清司の自殺動画(ニコ生)を見た人間が立て続けに自殺。動画はすぐに削除されましたが「呪いの動画」という都市伝説となって独り歩き。鮎川茜(石原さとみ)が務める女子高でも「呪いの動画」は噂の的。やがて生徒の一人が自宅の窓ガラスを突き破って転落死(警察は自殺と判断)。柏田清司…
最近、配信で見た映画の話もここにメモしておきましょうφ(..)メモメモ まずは「ブリキの太鼓 ディレクターズ・カット版」 www.youtube.com 1979年の劇場公開時にワシは劇場で見て、好きになった映画です。 今回、映画本編からカットされてたフィルムがたまたま?発見され、音声を新たに録音し直して劇場公開版より20分長くなって再登場した作品です。 複雑な出生により生まれた少年オスカルは、3歳の誕生日に自分の意志で成長を止めて、ブリキの太鼓片手にいろんな場所に出かけては、悲鳴を上げてガラスを割ったりナチスに熱狂する人々を踊らせたりするというお話です。 確かに、ラスプーチンのシーンとか。フ…
最近見た映画です。忘れっぽいのでメモ代わりに・・・ 山の郵便配達 山の郵便配達 トン・ルゥジュン Amazon あの日々の話 『恋の渦』的な作品でしたが・・・そこまで面白くなかったかな あの日々の話 山科圭太 Amazon ブリキの太鼓 体は幼児で、精神年齢は大人の主人公が様々な問題を起こしていくという話・・・最後まで鬱々とした雰囲気が続きます・・・ ブリキの太鼓 [ディレクターズ・カット版] (字幕版) ダーヴィット・ベネント Amazon
「ニュー・ジャーマン・シネマ」の旗手 1960年代後半から80年代にかけての西ドイツ映画界は、ヌーベルヴァーグの影響を受けた新世代の監督たちが、次々と作家性の高い作品を発表していった時代だった。 彼ら西ドイツの若い旗手たちは「ニュー・ジャーマン・シネマ」と称され、代表的格としてヴェルナー・ヘルツォーク(『アギーレ/神々の怒り』『フィツカラルド』など)、フォルカー・シュレンドルフ(『ブリキの太鼓』など)、ヴィム・ヴェンダース(『パリ・テキサス』『ベルリン・天使の詩』など)らが挙げられる。 その「ニュー・ジャーマン・シネマ」の中でも、最もアナーキーで精力的で毀誉褒貶の激しかった監督が、ライナー・ヴ…
コッポラの映像美と叙情詩の戦争映画 フランシス・フォード・コッポラ監督『地獄の黙示録』は、ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』を原作としてベトナム戦争に舞台を移し、人間の闇と戦場の狂気を浮かび上がらせようとした意欲作。映画全編に渉ってコッポラ独特の映像美で彩られており、叙情詩的なものを感じさせる戦争映画である。 最初の企画はジョージ・ルーカスとジョン・ミリアスの共同制作として進められていたが、ルーカスが『スター・ウォーズ』の撮影に取りかかったためコッポラに映画化権が譲り渡された。 配役は、アメリカ軍を離脱しジャングルに王国を築いたカーツ大佐にマーロン・ブランド。彼の抹殺を命じられたウイラード大尉に…
テレピン月日 作者:大竹 伸朗 晶文社 Amazon 『テレピン月日』大竹伸朗著を読む。 作者のデビューシーンは、鮮烈だった。ニューペインティング(懐かし!)がアートシーンで注目されていた頃。横尾忠則は画家宣言しちゃうわ。個人的には、ジュリアン・シュナベールの絵が好きだったけど。そうそう、ニューペインティングじゃないけど、デビッド・ホックニーのタブロー画もよかった。そんな中、彼は大胆なコラージュ作品でADC賞をかっさらうなど、当時のアート少年・少女に強烈なインパクトを与えた。 その後、彼は四国・宇和島に拠点を移して、創作活動に励む。この本には、東京で展覧会を開くので、東京の仮住まいでの制作日記…
Impossible Until It Happens 高橋幸宏氏に敬意を表して Impossible Until It Happensこの曲は高橋幸宏さんが1982年にCM用に作った未公開のデモテープを元に、2023年に Steve Jansen(スティーヴ・ジャンセン)氏が完成させました。AIプログラムを使用して各トラックごとに分離させて、追加演奏や幸宏さんの大ファンでもあるMarco Machera(マルコ・マチェラ)氏のボーカルをミックス、高橋幸宏さんのオマージュとして完成させたそうです。現在、 Steve Jansen氏のSoundCloudにて公開中。
三人の少年は 祈禱から始めた。: 赤と白のミサ衣を着たレンヴァントの兄は 香炉を持ち、弟は祭鈴を持っていた。 代理司祭のいでたちをしたコーレンクラウが ミサに必要な品を全部持ってきた。司祭の衣はだぶだふだったが、なかなか 巧く真似ていた。最初は皮肉たっぷりに やり始めたのだが、そのうち聖書の文句と儀式に すっかり酔ってくると、本式のミサを施行していた。といっても、黒ミサには違いなかったが。・・: まず 膝まづき十字を切り、ミサを歌い始めた。入祭文の次には、主よ憐れみたまえ、そして、いと高き天にて神に栄光あれ、とつづき、集禱文、ハレルヤ、それからクレド・信経、奉献ではパンを捧げ葡萄酒と水を混ぜ、…
★★★☆☆ あらすじ ナチスの足音が聞こえる都市国家に生まれた少年は、三歳で成長を止めることにする。 www.youtube.com 西ドイツ映画。アカデミー賞外国語映画賞。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。原題は「Die Blechtrommel」。162分。 感想 三歳で自ら成長を止めてしまった少年が主人公だ。彼の目を通して激動の時代の大人たちの姿が描かれていく。しかし、いつもじっくりと観察するような眼をして、子供らしさが一切感じられない主人公の姿は不気味だ。 彼は無垢で純粋な子供のままでいたいというよりは、面倒くさいことに煩わされる大人にはなりたくないということなのだろう。自由気まま…
・ぼくは 誕生日以降、1センチも生長しなかった。3歳児のままだ。が、賢さは3倍になった。 背は低いが 大人を凌駕していた。 そのころ 政治家にはならない、と決めていた。小さな人と大きな人、ダヴィデとゴリアテ、一寸法師と巨人、いつまでも3歳児であり小人であり、背の伸びないまま。--->> が、いくらか生長はしていた。しかし、いつまでも 3歳児のブリキの太鼓奏者に驚いているはずもない。 ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」第一部より ** ))) *ギュンター・グラースはドイツの現代作家で、「ブリキの太鼓」は三歳で生長の止まった太鼓奏者の話。この小説は単なるファンタジーではない。 グラースは第二次世…
・ぼくは太鼓にしがみつき 誕生日以降、1センチも生長しなかった。3歳児のままだ。が、賢さは3倍になった。 背は低いが 大人を凌駕していた。 そのころ 政治家にはならない、と決めていた。現状でいいと。小さな人と大きな人、小さな海峡と大きな海峡、ダヴィデとゴリアテ、一寸法師と巨人、いつまでも3歳児であり、背の伸びないまま。が、いくらか生長はしていた。しかし、いつまでも 3歳児のブリキの太鼓奏者に驚いているはずもない。 ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」第一部より 高須氏の書より
アマプラで映画視聴、141作品目は「ブリキの太鼓」でした。個人的レーティングは8/10です。超名作をついにアマプラで視聴。 カンヌでパルム・ドールを獲得したV・シュレンドルフ監督の傑作に、幻の未収録シーンを20分以上追加。3歳で自らの成長を止めた少年の視点で、激動のポーランドを描く。ドイツのノーベル賞作家ギュンター・グラスの名作を映画化した社会派ドラマ。大人たちの醜い世界に嫌気がさしたオスカルは、3歳の誕生日に自らの成長を止めた。それと同時に、太鼓を叩きながら奇声を発するとガラスが壊れるという超能力を身につけ…。太鼓を叩きながら奇声を発するベネントの怪演がまさに圧巻で、グロテスクな描写が人間の…