アイザック・アシモフによるSF小説の古典的名作。
また本書を初巻とする全7巻のSF小説シリーズ、及びシリーズの中心的存在である科学者集団に端を発する組織/国家を指す。
ISBN:9784150105556
数学者ハリ・セルダンが組み上げた「心理歴史学」を元に、衰退しつつある銀河帝国の崩壊とその不可避性を数学的に予測。その後の暗黒時代を3万年から1000年に短縮するための手段として、銀河の辺境惑星「ターミナス」に科学技術の温存を名目とした銀河百科事典の編纂組織「ファウンデーション」を設置する。
百科事典の編纂はあくまで名目であり、真の目的は心理歴史学によって設定された未来計画(セルダン・プラン)に沿って一連の危機を克服してゆくことで、ファウンデーションを来たるべき第二帝国の核とすることである。ただし、プランの存在自体は明かされているが、その内容自体はファウンデーション構成員には知らされていない。
未来を数学的に予測するという架空科学(心理歴史学)や数学的予言者(ハリ・セルダン)という設定が特徴的で、今日でも多くのSFファンに人気があり、また未来予測などの文脈でこれらの設定が偶像的に語られることもある。
劉慈欣短篇集の円が読み終わらない。内容は以前も言及した通り軽快でたいへん面白いのだが、異常なスケールの物語が数ページごとに細切れにされて何度も0から提供されてくる(短編集故に)その構成は、さながら丸太の威力でジャブを受けているようで、こちらの体力がもたない。一旦積んで、戸谷洋志「親ガチャの哲学」を読んだ。親ガチャ的厭世観というワードを軸に進んでいくその構成は大変分かりやすく、語り口も平易で哲学がまったくわからないおれにも読みやすかった。おすすめです。ただ、今その親ガチャという単語の犠牲者というか、その影響の渦中にいる人にはあまりおすすめできないかもしれない。もう少しだけ憐憫に浸らせておいても良…