アメリカの物理学者 リチャード・P・ファインマン(Richard Phillips Feynman)
マサチューセッツ工科大学、プリンストン大学を卒業。コーネル大学教授、カリフォルニア工科大学教授を歴任。
1965年、量子電磁力学の発展への寄与によりノーベル物理学賞を受賞。
逸話に富んだエッセイや、明快な教科書など、一般の人にもファンは多い。
素粒子の研究のための複雑な計算を視覚的に捉えるファインマン・ダイアグラムを考案するなど、その独特な視点は専門の物理学の世界だけでなく、エッセイ等での発言にも現れている。
晩年には、既に癌で体調を崩していたにもかかわらず、スペースシャトル・チャレンジャー号の事故調査委員会に参画した。そこでも彼は、事故の原因となったO(オー)リングが低温で柔軟性を失うことを、公聴会の氷水にOリングを漬けて実際に示すなど、ファインマンらしい活躍をした。
1988年癌により死亡。
ファインマン 統計力学 (SPRINGER UNIVERSITY TEXTBOOKS)