狭義の意味でのスポーツカーの名称。
通常車両の正常進化モデル(別称エボリューションモデル)ではなく、純粋に走りに特化した車種の事を示す。
正常進化モデルと区別するための主な特徴としては以下の通り:
- 高出力エンジン、低車高、軽重量、空力性能重視のデザイン、大型扁平タイヤ、マニュアル式変速機など、純粋に走りを楽しむための設計になっている
- 走りに重点を置いているため荷物の搭載能力は基本低い。また搭乗スペースも狭く、基本1〜2人で乗る事しか想定されていないため、座席も2シーターのみ、あるいは2+2シーターである*1
- 他車種とプラットフォームを共有しておらず(性能重視のため)シャシーやエンジンなどの主要部品は殆ど全て専用設計である。また、高価な材質が多く用いられるため(アルミダイキャスト、FRP、カーボン等)生産台数も少なくコストも高い
- 純粋な速さだけではなく、運転そのものを楽しむための各種高性能装備(カーオーディオ及びカーナビ、フルオートエアコン、電動ハードトップ、高級素材を用いたインテリア等)が設けられている
以上の条件ゆえに「ピュアスポーツカー=メーカーが持ちうる全技術の結晶」となりうるため、各自動車メーカーのフラグシップ(旗艦)モデル的ポジションを占める場合が多い。
主な国産ピュアスポーツカー(絶版含む)としては以下の車種が挙げられる:
- マツダ・ロードスター
- マツダ・RX-7
- マツダ・RX-8
- ホンダ・NSX
- ホンダ・S2000
- 日産・フェアレディZ(S30〜Z32)
- 日産・GT-R(R35型、及びそれ以降)*2
- ダイハツ・コペン
ゆえに「スーパーカー」と呼ばれる車種は、必ずしもピュアスポーツカーではない。走行性能を追い求めるとピュアスポーツカーの形態を取る場合が多いだけで、少数ながらエボリューションモデルのスーパーカーも存在する(BMW・Mシリーズ、AMGなど)
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