◆気になってる人がオススメしていた『教養の書』(戸田山和久)を読む。数年前の自分だったらタイトルで拒否しただろうな、でもいい本だった。この世には好き嫌いを超えた尺度の価値があり、そう気づけるだけでも自分には帰るべきところがあるような気になってくる。ドイツ語で教養のことを「Bilding」といい、これは英語の「build」にあたるらしい。建設・建造物ということだ。これもいい話というか深い話で、教養が単なる知識ではないということを端的に示している。ビルドゥングスロマン(共用小説)も、読めば知識が身につくということではないものね。 ◆歩いて行ける範囲にびっくりドンキーがあるという大きな収穫があった。…