史上最も暑い七月も終わろうという日曜の午後, まだあまり知られていないバジリカータ州の白ワインを試してみました。白と言ってもややオレンジがかったきれいな色、木陰で居眠りする人物のラベルがかわいい。シャープでさわやかだけど、その上どことなく古格すら感じさせるいいワインです。クウェルチア・ディ・アンニバーレ。 ヴルトゥーレ山東山麓は「マグナ・グラエキア」、南イタリアのいにしえの偉大なギリシア植民地帯というには、位置的にちょっと山間部すぎるかもしれませんけど。風情のあるものさびた風景の地域ですね。 G.R・ホッケのこの本「マグナ・グラエキア」には「イタリアの美と精神的富」(著者前書き)への限りない憧…