Бакунин、Михаил Александровиу ミハイル・アレクサンドロヴィッチ・バクーニン 1814〜76 ロシアの革命家、思想家。アナーキスト。
集産主義、大衆暴動、自発的な反乱の役割を強調。テロリズムを主張し、第一インターナショナルではマルクス派とならんでバクーニン派を形成したがやぶれバクーニン派は独立した。スペインでは大きな影響を与え、左派の主流となった。思想的にはアナルコ・サンディカリスムの源流。
著書「神と国家」「国家と無政府」「パリ・コミューンと国家の概念」他。
勝田吉太郎『人類の知的遺産49――バクーニン』講談社、1979年12月10日第1刷発行。 保守派の思想史家によるバクーニンの研究書。1968年に白井厚氏がウドコックの『アナキズム』(原著1962年)を翻訳刊行した際には、まだ日本にはバクーニンの専門の研究書は存在しなかったらしいので、1979年に刊行された本書は恐らく日本初のアカデミックなバクーニン研究の書となる。 バクーニンの思想 バクーニンの生涯 バクーニンの著作 バクーニンと現代 の四章から成り、思想と伝記的事実を追うことができる正統派の研究書となっている。内容としては、同著者による『アナーキスト――ロシヤ革命の先駆』(筑摩書房、1966…
本年2月17日・18日の二日間にわたってイタリア・ミラノで開催された「国際主義者会議」に関して、これまで本ブログでは、わが探究派の寄稿した論文、集会参加者へのメッセージ、そして会場で提案されたアピール文を掲載してきた。今回は連載の締めくくりとして、実行委員会の構成団体である「ロッタ・コムニスタ」の同志から寄せられた意見を要約する形で紹介し、われわれの態度を明らかにしておきたいと思う。 1、民族問題をめぐって このブログの読者諸氏はすでにご承知のことと思うが、「革マル派」中央官僚は昨年末、「笹山登美子」に「ロッタ・コムニスタはプーチン擁護をやめよ!」と題する駄文を書かせ、『解放』(2796号)に…
目次 はじめに 「1843年の交換書簡」 オランダから見たドイツ人 省略された固有名の問題 その手紙はどこで書かれたか 文献 はじめに 以下ではマルクス&ルーゲ編『独仏年誌』所収の「1843年の交換書簡」(以下「交換書簡」と略記)を読む。「交換書簡」の邦訳は、マルクス(城塚登訳)『ユダヤ人問題によせて/ヘーゲル法哲学批判序説』(岩波文庫、1974年)に収められている。 『独仏年誌』には、マルクスが書いたものとしてこの「交換書簡」のほかに「ユダヤ人問題によせて」と「ヘーゲル法哲学批判序説」が掲載されている。「交換書簡」は手紙という形式を取っているがゆえに、マルクス自身の個人的な意見が述べられてい…
こんにちは。 映画『ARGYLLE/アーガイル』を観てきたので、あっさりめの感想を残します。 ※ネタバレを含みますのでご注意ください。 私は、どちらかというと邦画派で洋画はあまり詳しくないのですが、なぜか洋画のスパイ映画は昔から大好きで結構観ています。 キングスマンシリーズも好きだったので、アーガイルはとても楽しみにしていました! この映画にはスパイが使うガジェットや、施設のシステムに侵入して裏でミッションをサポートしてくれる仲間といったスパイ映画の醍醐味(と私は思っている)要素はあまり出てきませんが、主人公が組織の命令で任務を遂行しているわけではないので仕方ないですね。 それでもとてもおもし…
「ARGYLLEアーガイル」 二転三転四転五転、遊びきったストーリー展開と、モダンでスタイリッシュなバトルアクションシーンのオリジナリティで、映画って本当に面白いものだなと拍手させるほど楽しい映画だった。この監督の感性は本当に面白い。一体頭の中にどれだけアイデアが詰まっているのだろうと思ってしまう。単純なスパイアクションをここまで空想活劇に作り上げた才能があっぱれない映画だった。監督はマシュー・ボーン。 とあるダンスホール、一流のスパイアーガイルが、金色のドレスを着た美女ラグランジェとダンスを始めるが、間も無くして気がつくと周りの黒服が銃を持ってアーガイルを囲んでいる。あわやピンチかと思われた…
今回の投稿の発端は以下のポスト 個人的メモ。「19世紀初頭のフランスでは、サン・シモンは、フランス革命を進歩的知識層、保守的所有者、無産者という三つの階級間の抗争としてとらえ、産業者を中心とした社会改造を説いたが、階級闘争を理論づけるまでには至らなかった」?https://t.co/VGMf8qkEdK — Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月27日 サン=シモンが説いたのは「不労者階層=ノルマン人,産業者階層=ゴール人」の民族論で、そこに知識者階層の居場所がない事に不満を持ったオーギュスト=コントが袂を分かって自説を立てるのでは?https://t.c…
明日は、コンサル業務、都心近郊の5代続く名家のワカボンに今後の戦略指導をする。今日は、出番明けで、脳みそが回らない。明日、朝、早く起きて、提案書を書く。コロナが明けたので、そろそろ、セミナーも入ってきそうだ。 タクシーと両立できるか、これからの課題だ。コンサルは、めんどくさい。ドライバーは、めんどくさいけど、その場限りだ。両極を行ったり来たりする。学校の先生の話もいくつかあるが、タクシーにもう少し慣れるまで、控えるつもりだ。 タクシーに乗って、少し慣れてきたら、眠らないことは、それほど苦痛ではなくなった。そのポイントは、きちんと食べることだった。22時から23時の間に深夜営業しているラーメン屋…
そんな時、大手商社をクビになった男が私にすりよってきた。これが、悪縁だった。彼は会社を作って、経費を無尽蔵に使うことしか考えていない。早稲田の政経は、こんなバカ、東大落ちの塊だ。当然、ナチュラリストでアナキストの私と本質的に合うはずがない。私の専攻は植物学で、植物園の管理者になろうとも考えていた。ドカタは、その時のことだ。政経学部、クロポトキン、もバクーニンも知らない。ましてやハンナアレントなんて、名前さえ知らない。早稲田という囲いの中でクズ商社を目指す。 64歳になって、原点に戻る。それがタクシーだった。今でも信頼してくれるクライアント、友人が、少数いるので、彼らの仕事は続ける。タクシーのい…
マルクスを書く ネット小説マルクスはロンドンに4年間滞在した時の問題意識を垣間見ることができる。英国は米国大統領(ブッシュ)を王のように考えていたブレア政権にリベラルのマスコミは反発した。マルクスは1950年代から普遍主義から離れて、普遍主義のイエニーと隙間ができていたであろう。異性愛と同性愛とが混在したマルクス一家はスキャンダルで、労働者階級から孤立していたし、亡命生活の苦労もある。マルクスはヴィクトリア朝の作家のように妻に清書させていた。いかにも中流的というか..。マルクスの悪筆を読めるのはイエニーだけだった。エンゲルスは清書されていなければマルクスの原稿を読めなかった。エンゲルスも、民族…
アナキズム関連の読書ガイド。 アナキズムを読む 〈自由〉を生きるためのブックガイド 作者:田中 ひかる(編) 皓星社 Amazon アナキズムとアナキズムが読み取れる書籍が多数紹介されている。プルードン、バクーニン、大杉栄といった歴史的な人物の著作から、現代社会でアナキズムを実践して生きていく方法が書かれたもの、そしてフェミニズムとも接続していく本、色んな書籍が紹介されている。そして読みたい本が増えていくのだった。 読書ガイドを読んだだけでアナキズムについてどうこう言うのはおかしいかもしれないが、国家の抑圧や相互扶助といったことは分かるのだが、アナキズムでは工業をどう捉えているのだろうか。国家…
著名なアナキストを紹介しながらアナキズムとは何なのかを紐解いていく内容。 アナキズム入門 (ちくま新書1245) 作者:森 元斎 筑摩書房 Amazon 『くらしのアナキズム』という本を読んで、アナキズムというものを漠然としか分かっていない、いや、本当は何も知らない。そう思って「入門」と名のつく本を読んで見る。 紹介されるアナキストは、プルードン、バクーニン、クロポトキン、ルクリュ、マノフといった偉大なアナキストの先人。彼らの生涯を紹介するという内容だけれど、彼らの行動と思索がどのように始まって、どのように展開していったかはアナキズム誕生と重なるのだからとても分かりやすい。 というか、文章も少…
Ⅰ.文学(ロマン主義) Ⅱ.文学(写実主義) Ⅲ.文学(自然主義) Ⅳ.物理・化学 Ⅴ.生物学・医学・交通・通信 Ⅵ.交通革命・通信革命 Ⅶ.美術 Ⅷ.音楽 はい、どうもです。 ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。 今回は「19世紀ヨーロッパ文化」編です。それでは見ていきましょう。 Ⅰ.文学(ロマン主義) (1)ロマン主義・18世紀末から始まり、ウィーン体制時代に主流となった・啓蒙思想への反発、感情や個性を重視 (2)ドイツ ①ノヴァーリス:『青い花』 ②グリム兄弟:『グリム童話』 ➂シュレーゲル兄弟 ④ヘルダーソン:ドイツ最大の詩人と評される ⑤ハイネ・…
『ある革命家の思い出』に述べられているように、クロポトキンは前回ふれた一八七二年のスイスにおける国際労働者協会(第一インターナショナル)の歴史と活動への注視、及びジュネーブ統一支部での国際労働者運動の実態を知ったことで、ロシアに帰ると、チャイコーフスキー団に参加することになった。 当時のロシアは「ヴ・ナロード!」(人民のなかへ!)を合言葉とする青年たちの多くの小さなグループが形成され、医者、教師、看護婦としてばかりか、労働者としても農村に向/かい、民衆の生活のために役立とうとする運動が最高潮に達していた。チャイコーフスキー団もそのひとつで、中心メンバーはチャイコーフスキーを始めとして、ステプニ…
はじめに 2023年10月7日、パレスチナ武装勢力の攻撃により、イスラエルとパレスチナの武力衝突が始まりました。真に残念ながら双方に多数の死傷者が出ており、これ以上の犠牲者が出る前に、双方が早期に戦闘を終えることを強く望みます。 本稿は、なぜ西アジアにユダヤ人の国民国家イスラエルが建国されたのか、そしてイスラエルが建国されたことが、ユダヤ人にとってどのような歪みをもたらしているのかについて論じるものです。その意味で、本稿は「パレスチナ抜きのパレスチナ問題」の解説となります。不十分であることを恥じつつ、このような方向からの時事解説は余りないと思うため、空隙を埋めることに寄与すれば望外の幸いです。…
❝USA第51州の実態(026)昭和21年戦後の混乱❞ ❝【日本という怪しいシステムに関する一見解】❞(初稿1999.10.29)❝平成15年5月16日改定 岡山県井原医師会鳥越恵治郎(H26年4月17日一部改定)http://www.ibaraisikai.or.jp/information/iitaihoudai/houdai37.html 第37話「日本という怪しいシステムに関する一見解」この記事は一冊の本になるような長文の論文です。学校教育では日本の近現代史は尻切れトンボ傾向のようですが、今日に繋がる20世紀の日本の赤裸々な史実を通して日本の権力構造を解明しています。❞ プロローグ ❝…
社会と統治するための政治と政治を行う者への理想のジレンマ 社会における様々な人々 【モスカ『支配する階級』】 【アリストテレス『政治学』】 社会を統治するための政治の不可避性 【世界の名著 プルードン,バクーニン,クロポトキン】 政治をめぐる哲人王の理想 【プラトン『国家』マルクス・アウレーリウス『自省録』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/311/2021.02.25 社会と統治するための政治と政治を行う者への理想のジレンマ 社会における様々な人々 モスカの本をぺらぺらとめくって拾い読みをしているだけで陰鬱な気持ちになってきます。モスカは理想主…