ハミルカル・バルカ(Hamilcar Barcas) 290 BC - 229 BC
カルタゴの名将ハンニバルの父。 第一次ポエニ戦争でローマに敗れた後、スペインへの殖民に成功し、 スペインをカルタゴの勢力圏にする。
スペインに同行させてほしいと頼んだ当時9歳のハンニバルに対し、 「将来ローマ人の敵となる」ことを祭壇で誓わせた言われている。 (リーウィウス『ローマ建国史』21巻1)
死後、女婿のハシュドゥルバルが後継者に選ばれる。
重装歩兵を中心とするローマの軍隊は、ラテン人やエトルリア人の住む地域を征服し、紀元前3世紀にはイタリア半島の統一を果たした。 →紀元前264年から紀元前146年にかけてローマはフェニキア人の植民市カルタゴと対立し、3回にわたるポエニ戦争がおこった。第一次ポエニ戦争では、シチリア島がローマ領土となり、ローマはじめての属州が誕生した。(属州支配はイタリア半島以外の征服地で行われた)かのナポレオンが世界の名将にその名をあげたハンニバルはカルタゴの将軍であった。第二次ポエニ戦争でハンニバルはカンネーの戦いでローマに勝利し、滅亡の危機にまで陥れるが、ローマの将軍スキピオの活躍によりザマの戦いでローマはハ…
【シリーズ=教養の饗応】(2/9配信第82号) 1月1日の「能登半島地震」で被災された方々にお見舞いを 申し上げますとともに、お亡くなりになられました方々、 ご遺族の方々に謹んでお悔やみを申し上げます。 また、一日も早く復興されまして以前の生活に復帰されます ことを衷心よりお祈り申し上げます。 今は、二十四節気の「立春(=りっしゅん)(2/4-2/18)」 七十二候の「黄鶯睨睆(うぐいす なく)(2/9-2/13)」です。 昨日2月8日は、「仏滅(ぶつめつ)」です。 本日2月9日は、「大安(たいあん)」です。 明日2月10日は、「先勝(せんしょう)」です。 また、陰暦二月の異名は「如月(きさら…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。3は「ハンニバル戦記」の上中巻の上巻であり、上巻はローマがイタリア半島を統一してからシチリア半島の領有権を巡り、北アフリカのカルタゴとポエニ戦争を繰り広げる様を記述しています。主に紀元前264年~219年のローマの動向を描いており、第一次ポエニ戦争に勝利し事後のローマ周辺地域の統治体制の構築までを描きます。 「ローマ人の物語3」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常に読みやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとよりわかりやすくなります。) ■対象者:・ヨーロッパの…
(VIVANT考察) やはり気になる、バルカ共和国の名前の由来。 中央アジアと地中海沿岸に位置する北アフリカのチュニジアでは、地理的に離れすぎている。 接点がなさすぎるか。。。 カルタゴはフェニキア人が作った都市。 ハンニバルやその父ハミルカルが活躍した時代は、古代ローマの時代。 で、そのころのユーラシア大陸の中央辺りはどうだったかというと、 たしか、セレウコス朝シリアが繫栄していたんじゃなかったっけ? 第二次ポエニ戦争で敗れたハンニバルは、シリアへ亡命。 追手から逃れるも、黒海沿岸の小国で捕えられ、自決。 ちょっと、近づいてきたかな? ここから妄想。 実は、ハンニバル・バルカは死んではおらず…
(VIVANT考察) 話題のドラマ『VIVANT』の舞台となる国の名。 空想地図作家の今和泉隆行さんが手がけられたという地図では、中央アジアに位置している。 実在しない架空の国ではあるが、御多分に漏れず、あれこれ考察してしまう。 じゃあ、国名の由来はどこから? ふと気になった。綴りは? 突然だが、 カルタゴの英雄「ハンニバル」は、ハンニバル・バルカ(Hannibal Barca)といった。 Wikipediaによると、バルカ家は古代カルタゴの名家で、 バルカとはポエニ語(フェニキア語)で、「雷光」という意味だとか。 何か関係は? ないかなぁ~ ないよねぇ。。。 バルカ共和国とハンニバルをこじつ…
共和制時代のローマを舞台に、元老院で派閥を率いるマルチプレイのゲーム「REPUBLIC OF ROME/共和制ローマ」(Valley/AH)を5人対戦しました。 アバロンヒル社からリリースされ評価が高かった同名ゲーム(1990)を、2000年代にValley社により豪華なボードゲームのコンポーネントをあつらわれて、再販されたのが今回プレイした作品になります。 ユニークな勝利条件、「全員敗け」という場合もあるよ 国家としての決め事は元老院にて議決される 内憂外患、ローマの歴史は国難の歴史でもあった プレイ 感想戦 ユニークな勝利条件、「全員敗け」という場合もあるよ プレイヤーは元老院におけるひと…
世界史楽しい 世界史がほんとうに楽しくなってきていて、評判のよい世界史の本を読んでは面白がったり、素直に勉強したりしている。世界史の学びが連なってきた結果、解説書の最初のほうに出てくる「古代ローマ」まわりで起こるごたごたが、かなり印象深くなってきた。いろいろな側面が、さまざまな語り口によって、語られるから、謎に厚みが増していく。大好きな「COTEN RADIO」(Podcast)でちょうどハンニバル・バルカのエピソードを聞いているタイミングなこともあって、なおのこと印象深い。いまはハンニバルの父ハミルカルが亡くなり、義兄ハスドルバルが暗殺されたところを聴いている。ハンニバルが名を馳せる前、そこ…