殊能将之の手による第13回メフィスト賞ミステリー。
ネタバレを回避しつつこの作品の面白さを伝えるのは、困難である。 本作を原作とした映画『ハサミ男』*1は、2004年10月に行われた第17回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」にて先行上映され、2005年3月から一般公開された。 この映画をどう宣伝するのか興味が持たれたが、ほとんど宣伝されなかった。
*1:主演は豊川悦司と麻生久美子。この時点ですらある意味ネタバレ。
そういえば、綾辻行人の十角館の殺人が実写映画化されるらしいですね。まぁ、Huluで独占配信らしいので当分見る事は叶わないんですけど。しかし、どうやって実写化するんだろう?ハサミ男パターンはイヤかなぁ。 昨日の息子。母ちゃんが空手の練習に行った後、9:00過ぎに起床。 息:俺、起こされた?父:いや。息:空手、行こうと思ってたのに。父:それは後出しじゃんけんだぞ。 次のチャンスは再来週の土曜日だ。 昼飯を食ってから消息不明に。17:00起きてきました。長い昼寝だったな。 翌日、映画を観に行きたいと息子。映画の時はいつも昼飯も兼ねるので、良い感じの回を探します。が、9:00の次が14:30とかになっ…
皆さん、こんにちは!今回は、驚きと緊張の連続で、読者を魅了する一冊をご紹介します。その名も《ハサミ男》。著者の殊能将之が織りなすこのサスペンス小説は、心を鷲掴みにするストーリーテリングが素晴らしい作品となっています。 物語は、平凡な生活を送る主人公・大橋健太郎が、ある日突然ハサミを持った謎の男に遭遇するところから始まります。その出会いがきっかけで、彼の日常は一変。恐怖と不安が彼を取り巻きますが、同時に読者もその緊張感に引き込まれていきます。 著者の繊細な筆致が、登場人物の感情や状況を鮮やかに描写しています。大橋健太郎の心の葛藤や、ハサミ男との緊迫した対峙場面は、まるでその場にいるかのような臨場…
今回は殊能将之さんの『ハサミ男』を紹介します。 1999年、第13回メフィスト賞受賞のデビュー作です。 あらゆるミステリーファンからオススメとしてよく挙がるこのお話。(私的統計) 帯にも古典にして、大傑作!とあるし えっ、まだ読んだことない!?と煽られると尚更気になります。(負けん気) 出版からかなり経過しているにも関わらず、根強い人気を誇る『ハサミ男』。 その魅力に迫ります。(ドキュメンタリーか) 目次 あらすじ 感想 最後に (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){argument…
『ハサミ男』(殊能 将之,講談社,2013年7月1日)を読了。 「高齢者が天寿をまっとうするのは,もう生きていたくない,死んでしまいたい,とついつい思ってしまうからさ。そんなこと思わなければ,もっと長生きできるのにねえ。したがって,結論はこうだ。あらゆる死は自殺である」(27 ページ) 死にたくない,と思っていても死ぬことがあるのではないか。 勘や経験は大事だ。でもな,それだけじゃ真実はつかめない。もっと大事なのは事実だよ。勘や経験は,いかにすばやく事実をつかむかという道案内の役目しかしてくれない。だから,おまえも修行なんかする必要はないのさ」(170 ページ) 勘や経験ではなく,事実(データ…
殊能将之『ハサミ男』を読みました。 とても有名な作品であることは知っていましたが、ようやく手に取りました。 「帯に余計なことを書くな」と思っている私ではありますが、今回は帯に偽りなしと言えます!(゚∀゚) 古典にして、大傑作! ハサミ男による第三の犯行が行われます。しかし、ハサミ男本人が第三の犯行現場の発見をしてしまいます。(゜o゜;)だれが犯人なのか…。 ほんと、ミステリの中の古典ですね!(T_T)術中にはめてくれてありがとう。 ちょっと警察側の登場人物が多いのですが、はぐれ刑事純情派ぐらいに個性光るメンツに思えました。 (゚∀゚)最後…やばいと思いながら、笑みがこぼれてしまいました。
『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。 ライフコーチ、会社員、Kindle作家と三足の草鞋を履いている小泉健一と申します。 このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、大好きな本や映画の紹介をしたりしています。 このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?! 本記事はオススメ本の紹介です! 僕は読書が大好きで、年間100冊ほど、ビジネス書や歴史書、哲学、文学、小説など雑食で読んでいます。 今回紹介する本はコチラ! ハサミ男 posted with ヨメレバ 殊能 将之 講談社 2002年08月 楽天ブックス 楽天kobo Am…
こんにちは、瑠夏(るか)です♪この度、小説を100冊読破したため、この機会に完全個人的趣味のおすすめ小説をお伝えします。今回は作品ジャンルや販売時期を絞らず、私が好きすぎるジャンルのおもしろ小説を紹介しています。好きな小説がありすぎて、ランキングにできませんでした。ぜひ参考にしてみてください!小説を読み慣れていない人向けのおすすめ小説ランキングはこちら↓ mystery-travel.hatenablog.jp そもそも小説は電子で買うか、紙で買うか おすすめ小説 すれ違い恋愛小説 驚く小説 ジャンル不明。とにかく好き小説 あなたのオススメ小説教えて下さい まとめ スポンサーリンク (adsb…
男は鋏のように、女は猫のように歩いている。別に反対でも一向に構わない。 *** 酒がうまくない日はある。こんな時、どうしてうまくないのか、考えてもそれほどいいことはない。それというのも酒は本来うまいものだからだ。 だからこれは何も考えずに飲めていないのが原因と言ってよく、これはとどのつまり飲み手が酒と十全に対峙できていないことを示唆している。酒の飲み方もいろいろだけれど、考えずに素直に飲んだときに立ち現れるのが、その人と酒との関係であると考えて差し支えない。 そう、酒を飲むときは、何も考えないことだ。何かを考えてしまうようなら、それは飲むときではない。 どうしても飲まねばならないときは、つとめ…
こんにちは、えばです(^^♪ 1か月読書チャレンジ継続中です。 今回はミステリーの傑作と名高かった「ハサミ男」を紹介します。 ミステリー好きの中ではかなり有名な作品のようです。 えばは読んだことはありませんでしたが、久しぶりにどっぷりミステリーの世界につかりたいと思っていました( *´艸`) 期待に胸を膨らまして読んできました。 本の紹介 ハサミ男 (講談社文庫) [ 殊能 将之 ] 価格:968円(2021/10/25 13:21時点) 著者:殊能将之 出版:講談社文庫 あらすじ 美少女殺害し、首にハサミを突き立てる猟奇殺人鬼として町を恐怖に陥れたことで「ハサミ男」と呼ばれる殺人犯。 3人目…
冬の快晴って何て言うのだろうと調べたら、冬晴れとか凍て晴れとか風花とか寒凪とか出てきた。冬に穏やかに晴れてる日を表すには寒凪が一番意味合いからもしっくりくるみたいですね。 さて、今日は休み。割とマメに日記を書いている僕です。 世間一般的に、ブログやらSNSなどをやる方の理由は何かと言えば、恐らくは承認欲求がかなり高い優先順位に挙がるでしょう。僕の場合は違うのです。何て言うか、独り暮らしだし、友達も少ないし、毎日同じような生活をしているし、会社でも平社員で昇進欲求に乏しいし。そんな人生を歩んでいると、段々と視野が狭くなってきて、普段、言葉もあまり発さないから、言語力や表現力が下がる。そして笑わな…
今回は殊能将之さんの『鏡の中は日曜日』を紹介します。第2回本格ミステリ大賞候補作です。 『ハサミ男』が衝撃的で、殊能さんの他作品も読んでみたく、まずは私の好きな北見隆さんの表紙であるこの作品を! 後になって知りましたが、こちらシリーズものだったらしく、でもまあ良い。どこから読んでもわかるでしょ。 目次 あらすじ 感想 『鏡の中は日曜日』 『樒/榁』 ※ネタバレ区域※ 最後に あらすじ 14年前に起きた既に解決済みの梵貝荘事件を再調査してほしいと頼まれた探偵の石動戯作。 調査の最中、石動は殺された。 でも石動はここに生きている。 14年前の推理は本当に間違っているのか。 冒頭のアルツハイマーの人…
ハサミ男の告白 私は彼らが呼ぶ「ハサミ男」。美しさを永遠に凍結させるため、私は彼女たちを選び、研ぎ澄まされたハサミで彼女たちの命を奪う。だが、今回は違った。私の計画した犠牲者が、私の手を汚すことなく、他者によって奪われたのだ。 この街の暗闇は、私の狩り場。しかし、今宵、私は獲物ではなく、謎を追う者となった。私の模倣者が現れたというのか?それとも、もっと邪悪な力が働いているのか? 私は真実を求めて、この街の影を探し続ける。私の名を騙る者がいるなら、その正体を暴くまでだ。だが、一つだけはっきりしている。このゲームには、もはや一人のハサミ男ではない。そして、私は決して独りではないのだから。
タイトル 「黒い仏」(文庫版)著者 殊能将之文庫 317ページ出版社 講談社発売日 2004年1月1日 <<この作者の作品で既に読んだもの>>ブログ始める前に「ハサミ男」も読んだ・「美濃牛」<< ここ最近の思うこと >>既に書いたことかもしれないけど、スポーツ観戦をまったく嗜まないおじさん。気まぐれに応援していたチームが負けた時はストレスが溜まるし、勝ったとしても喜ぶというより無事勝てたという安心感しか得られない。(今のところ)勝敗がわからないから良い、その過程にある興奮が堪らない、勝った時の高揚感・・・これってギャンブルそのものなんじゃないかと考えてみたり。ギャンブルもスポーツ観戦もしないお…
こんにちは。名古屋大学SF・ミステリ・幻想小説研究会です。 名古屋大学に合格した皆さん、おめでとうございます。このブログでは、名古屋大学公認サークルである当サークルの活動について紹介します。Q1. どんなサークル? SFやミステリ、幻想小説が好きな人が集まっているサークルです。本がメインですが、映画やアニメが好きな人もたくさんいます。 当サークルのOBには『ハサミ男』で有名な殊能将之さんなどがいます。Q2. どんな活動をしている? 例会と部誌発行が主な活動です。例会は週に一度おこなっています。例会では1~3か月かけて短編集を読み、感想を語り合います(比較的軽い感じなので敷居は高くないです)。最…
井上真偽さん 大学生の詠彦が、自分の遭遇した難事件と名探偵たちの出した推理を美しき天才数理論理学者の叔母に検証してもらうという話。 先日の殊能先生のお誕生日に「ハサミ男」と並べて称賛されている一文を見かけ、ほう…ということは叙述…?と思い読んでみました。第51回メフィスト賞だそうです。 ラストまでばれ べつに叙述ではなかった。各章に登場する名探偵たちがアニメ風にキャラクタの立った人たちだった。作者さんはたぶん西尾維新さんがとてもお好きなんじゃないかな。 数理論理学がどういう学問か、薄ぼんやりと分かるのはよいなと思いました。ただ、推理に使用するにはリアルの不確定要素が多すぎなので主人公の詠彦さん…
連続殺人鬼カエル男 (宝島社文庫) 作者:中山七里 宝島社 Amazon <あらすじ>史上初! 最終候補にダブルエントリーされ、「こっちを読みたい!」という声が続出した話題作。『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』に続く中山七里の最新刊。『このミス』ファン待望の作品が、満を持して登場!マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに……。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正…
『鏡の中は日曜日』 鏡の中は日曜日 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon 初・殊能将之 『ハサミ男』より先にこっちを読んでしまった わたしはミステリ読みではないので、この作家の名前を初めて見たのはギャディス『JR』が邦訳されたときの売り文句──ミステリ作家・殊能将之も熱讃した、世界文学史上の超弩級最高傑作×爆笑必至の金融ブラックコメディがついに奇跡的邦訳!!──であり、なんか海外文学もめっちゃ読んでるゴツい国内ミステリ作家がいるらしい、としか認知していなかった。メフィスト賞作家だというのは後で知った。 ※ 注意! すべてのネタバレをします ※ 2024/2/14〜22(計8日間…
著者:殊能将之 発行年:2000年 昔kindleで買ってた本。たぶん、セールだったんだろうね。 デビュー作のハサミ男はちょっと有名で読んで、それ以来だね。 著者の方は若くして既に亡くなられている。 デビュー作のような趣向があるのかと思いきや、まあまっとうなミステリだったね。 余談的な文学や音楽に関するうんちくは興味があえば面白いだろうが。 つまらないとは言わないが、少々物足りないというか、私自身があまりミステリを楽しめる状態ではないのだろうな。
読んでしまう淋しがあったけど、ついに読んだ。 ミステリ小説の宝石箱や〜、と言いたくなる。 てんこ盛り。 タイトルから、ホラー要素が入って怖いのかもと思ったけど、怖くはなかった。 人間の先入観って、ほんと面白い! ハサミ男 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon
面白くて読みやすい小説ってないかなー おすすめ小説を20作紹介します!
このタイトルを見て、これは私が読まなくてどうすると思って買いました。しかし、完読まで一年半の時間がかかりました。ハサミ男と一緒に買ったのですが、なかなか読み進まなかったです。 流石にミステリーファン必読なので、なるほどの展開で、途中からは読むスピードが一気に加速しました。思っていた内容は、占星術を使って殺人犯を解決するのかと思って読み始めたのですが、逆で占星術を使って完全体を作ることを行った、といった所からストーリーが展開していきます。 ここら辺が時間がかかった原因かもしれません。そして、終盤に差し掛かると、作家の先生からの挑戦状が届きます。そうなると、何としても解明してやると、最初に戻ったり…
皆が進めている本をメモ。赤字は読んだもの。 会田雄二 アーロン収容所 アガサクリスティー そして誰もいなくなった、春にして君を離れ 秋吉理香子 聖母 浅井リョウ 何者 浅田次郎 壬生義士伝 安倍公房 砂の女、箱男 有川浩 図書館戦争 綾辻行人 十字館の殺人 アンデシュハンセン スマホ脳 伊坂 砂漠、アヒルと鴨のコインロッカー、マリアビートル 井沢元彦 逆説のニッポン歴史観 乾くるみ イニシエーションラブ 歌野昌午 葉桜の季節に君を想うということ 江國香 ホリーガーデン 江戸川乱歩 人間イス 遠藤周さく 沈黙、侍 太田愛 犯罪者→幻夏→天井の葺 小川洋子 猫を抱いて象と泳ぐ、私の愛した数式 萩原…
一年間の振り返り 映画 ゲーム アニメ 読書 お前の積みを数えろ 購入したエロゲ ブログ 2023の目標 2024の目標 あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! 2023年はコロナの影響が完全になくなり、コロナ前と同様な一年でしたね。 一年間の振り返り 昨年は一言でまとめるなら、内省の一年でしたね。昨年もおととしに引き続き、いいことの多い一年だった(白目)。 一年分の日記を振り返り、印象的な出来事を以下にまとめる。もちろん、プライベートに大きくかかわることはさすがにここには書けない。 ・一人暮らしをやめた 3年(浪人期間を入れれば4年)にわたる一人暮らしが終わった。結局最…