いきものがかりの17作目のシングル。
2010年3月10日発売。2010-03-10
(作詞・作曲:水野良樹/編曲:島田昌典 )
『時をかける少女』主題歌
ノスタルジア 【nostalgia】
異郷にいて、故郷を懐かしむ気持ち。また、過ぎ去った時代を懐かしむ気持ち。郷愁。
ノスタルジー
「―をおぼえる」
(大辞泉ヨリ)
NOSTALGHIA
タルコフスキー監督が、初めて祖国・ソ連(当時)を離れて撮った一作。モスクワの詩人・アンドレイが、通訳を伴ってイタリアのトスカーナ地方を訪れる。静かな村の湯治場に着いた彼は、そこで「狂人」扱いされているドメニコに興味を抱くが、ドメニコは彼に謎めいた言葉を返すのだった。
ソ連からイタリアに亡命したタルコフスキーが、アンドレイに自らの姿を投影しているのは明らか。アンドレイの「芸術を理解するためには国境をなくせばいい」という台詞に、監督のメッセージが色濃く表れている。湯治場の「水」や「蒸気」、焼身自殺するドメニコの「火」など、タルコフスキー作品に共通するイメージが、とくに象徴的に使われている作品でもあり、荘厳な映像美は、クライマックスの廃墟をはじめとしたイタリアの風景で、いっそう磨きがかかった感がある。
なお、この作品に感銘を受けた武満徹は、「ノスタルジア−アンドレイ・タルコフスキーの追憶に」(1986年)という弦楽合奏曲を作曲している。