今回は「BLAME!」を紹介しようと思います。 最新作人形の国では大分台詞や説明が増えて分かりやすくなり評判のよくなっている弐瓶勉ですが、初期には説明や台詞がほとんどない作風が特徴でした。「BLAME!」はその当時の作風が前面に出ており、ナレーションのようなものは一切なく、主人公もほぼしゃべりません。それでも緻密な絵柄と雰囲気によって多くのファンがいる作品です。 舞台は遠未来、暴走したネットスフィアと呼ばれるシステムによって延々と建造され続ける巨大都市の中で探索者霧亥がネットスフィア正常化の鍵である「ネット端末遺伝子」を探して旅を繰り広げます。 この漫画の魅力は緻密に描かれた広大な都市と作品全…