2024/02/27 高橋和巳「日本の悪霊」(新潮文庫)-1 狡猾な容疑者を中年警官が追いかけるサスペンス巨編。 1969年の続き 容疑者・村瀬は朝鮮戦争のころに大学生であった。入学当初から鬼頭を名乗る元坊主が始動する革命組織に加入していた。彼らは武装革命を志し、まずは彼らを監視拘束する暴力組織に対抗しようとする。そこで地元警察の署長宅に火炎瓶を当投擲したり、占領軍のジープを襲撃してピストルを強奪しようとし、最後に資金調達のために地元大地主の金貸しの家を襲撃したのであった。村瀬は最後の事件で、いがみ合う顧問相当の男や鬼頭を襲撃チームに加え、自分は金貸しを殺してしまったのだった。組織の大半は逮捕…