日本独自編集のアガンベンの芸術論集。絵画が中心で、映画と演劇とダンスが少々配合されている。全20篇。こういった著作では著者の論考そのものも楽しみであるのはもちろんだが、自分の知らない作家に出会えることの喜びもある。本書では日本ではあまりなじみのない現代イタリア画壇の画家幾人かに出えたことが私にとっては収穫であった。 ルッジェーロ・サヴィーニオソニア・アルヴァレスディーター・コップ 日本語で検索してもほとんど何も出てこないこれらの画家を知る機会を持てたということで本書を読んだ甲斐があるというものだ。 Ruggero Savinio Ruggero Savinio - Wikipedia Soni…