おれがナナに贈った花。 本来ならまだ咲く予定ではない花が、なぜかナナが包みを解いたときには咲いていて、 おれは「ナナのために種から花を咲かせ、さらにその花を最高の鉢に入れて贈った」と ムーンペタの住民から称賛された。 ムーンペタの住民だけでなく、もちろんナナもおれのプレゼントに大喜びしてくれた。 「鉢も花も大切にして、立派な花を咲かせるわ」とおれに微笑みかけてくれたのだ。 ナナへのプレゼント渡しもすべて終わり、パーティーも散会の時間になった。 「本格的な清掃はまた明日やることにして、今日はこのまま解散にしましょう」と おれたちを代表して王子に宣言してもらい、住民たちはぞろぞろと帰っていった。 …