トルファン [Turfan] 中国、新疆(しんきよう)ウイグル自治区、天山山脈の南東麓にあるオアシス都市。海面下154メートルの低地に位置し、綿花・ブドウを産する。古来シルク-ロードに沿う東西交通の要地で、付近に交河城・高昌城などの遺跡がある。 〔「吐魯蕃」とも書く〕三省堂提供「大辞林 第二版」より
トルファン [Turfan]
中国、新疆(しんきよう)ウイグル自治区、天山山脈の南東麓にあるオアシス都市。海面下154メートルの低地に位置し、綿花・ブドウを産する。古来シルク-ロードに沿う東西交通の要地で、付近に交河城・高昌城などの遺跡がある。 〔「吐魯蕃」とも書く〕
三省堂提供「大辞林 第二版」より
今回は夜のウイグル、トルファンに繰り出します! シルクロードのオアシスとして栄えた新疆ウイグル自治区。その中でも、葡萄・ワインの生産地として有名な吐魯番(トルファン)は、中国国内でも独特な文化を持つ街だ。今回は、日中の観光を終えた後、夜通し吐魯番の街を満喫するオールナイト旅行に挑戦してみた。 吐魯番ってどんなところ? View this post on Instagram A post shared by Gallery of mosques (@thegreatmosques) www.instagram.com 吐魯番(トルファン、トルパンとも)は、新疆ウイグル自治区東部に位置する都市。天…
ユーラシア大陸のずいぶん中央に位置するトルファンは、北京時間(日本+1時間)の夜といってもまだまだ明るい。ちょっとぷらっとしようかなと中国のSNSの小紅書を眺めていたら近くに面白そうなところを発見。 住所はこの辺みたい。正面先の赤い車のところまで行ってみる おお、怪しき オフィシャルな名前はなさそうですが、SNS上では「老爷爷的古董店(おじいさんの骨董屋さん)」「网红古董店(ネットで有名な骨董店)」などと書かれていました。 入場料(しっかり取る)の10元(約200円)を払って中に入っていくと、7、8組ぐらいの人たちが写真を撮ったりしていました。 入り口 アンティークショップというよりは、古いも…
トルファンでウイグルごはんといえばここと教えてもらったお店へ お肉の焼ける匂いが漂う〜 蘇来曼拌麺王(Sulaiman banmian wang) 店内、店外、お持ち帰りもみんな待ってる お店の名前にもなっているラグメン、中国語では拌面(バンミエン) そしてみんな絶対食べるシシカバブ(羊肉の串焼き)すごくいいお肉を使ってる。 ウイグルごはんの代表「ポロ」 羊の肉と人参の炊き込みご飯、シルクロード一帯で食べられているようで、ペルシャ語でピラフの意味のポロウ(polou)が語源なのだそう。 野菜の千切りをスパイスで和えた付け合わせ おいしー 羊さんを食べるなんてーと思いつつ・・ぷりんぷりんでおいし…
続いて訪れた街はトルファン トルファンへはウルムチから見渡す限り乾いた茶色の景色の中を約2時間半のドライブ。道中は塩湖や油田、そして延々と続く風力発電の風車の林。途中のサービスエリアで降りた時には強風で吹き飛ばされそうになりました。これだけ風が吹いていたらいい電力が取れそう。でも風が強すぎてよく封鎖になる道路みたい。 途中で何度か検問があるのですが「喋らずにカメラを見てね」と注意を受けました。(特に外国人には)チェックが厳しいエリアです。行きの検問はやり過ごせましたが、帰りは車を降りて公安のオフィスに連れて行かれ、パスポートと顔の写真をしっかりと収められました。 トルファンは夏の過酷な暑さで有…
前回の続きです。 トユクの麻扎村から高昌故城へ向かいます。 道路沿いにも麻扎村と同じような住宅が並んでいました。 ひたすらまっすぐな道を走ります。 高昌故城に到着しました。 正面には三蔵法師(玄奘)の像。 13世紀にモンゴルに破壊された都市です。 敷地は広大なので課金してカートに乗ってまわりました。 ここでも数人の日本人に出会いました。 大分風化してます。 おそらく寺院の跡。 反対側には仏像を収納するスペースがありました。 ドームの跡。 高昌故城を出て火焔山へ来ました。 一応有料エリアもありますが、運転手さんが「金払っても見る景色は変わらないから入る必要ないよ」と言っていました。 石油を掘るポ…
トルファンから約50キロ北東の火焰山の北麓の谷間に、ベセクリク千仏洞がある。 火焔山北麓の谷間 谷間の上から見たベゼクリク千仏洞 ベセクリク千仏洞の始まりは、6世紀の高昌国時代で、最盛期は西ウイグル王国時代の9世紀頃。当時のウイグル族は仏教を信仰しており、ここは王族の寺院であったそうだ。 西側斜面にある千仏洞 南の方から北を向いた千仏洞テラス 千仏洞テラスの筆者 千仏洞入口と入ってすぐの天井の模様 入ってすぐの壁の模様 天井の模様 顔が削られた壁画と洞の奥が破壊された穴 かろうじて顔が残っている仏画と壁画 沢山の小さな仏像が描かれた壁画 色々な民族の顔が描かれた壁画 比較的顔が残っている壁画 …
トルファンの町から東へ45キロの火焰山の麓にある高昌城は、前漢が紀元前68年頃、西の交河城の東師前王国に対して、屯田の兵が駐屯する要塞を設けたのが始まりであるとされている。 高昌の王城と町の遺跡についての説明版 トルファン盆地は、雨の少ない乾燥地帯なので、漢時代から、1000年間も栄えたと言われる、トルファンの王城と町の跡地が、高昌古城の遺跡として残っている。 高昌古城の案内図 高昌古城全景 高昌の町は前漢の滅亡後に匈奴の支配下になっとぃたが、4世紀頃の晋の時代には高昌王国として独立した。しかし、周囲の他民族との戦いが絶え間なかった。 高昌古城南側の光景 土の日干し煉瓦で作られた建造物の壁 高…
自然環境の厳しいトルファン盆地には、古代からいろいろな民族が住み、栄えては侵略を受けて滅びた国の遺跡が乾燥しているが故に今も残っている。 交河故城の入口にある案内図 交河故城への道 現在のトルファンの町の西14キロのところには、紀元前2世紀頃の前漢時代にあった車師前王国の”交河城”の遺跡がある。 交河故城遺跡の入口 南の入口から北へ約1キロ続く城址の中の道 東西300メートルもある城址のレンガを敷き詰めた道 南北1キロの中ほど 交河城の名称は、”前漢書”に「河水分流して城下を巡る。ゆえに交河と号す」と書かれている文章に由来する。事実、今も城址の東西両側の谷間は、小川が流れ農耕地帯になんている。…
私は、新疆ウイグル自治区のトルファンには、1979年9月と1990年8月の2回訪れた。 新疆ウイグル自治区のトルファン駅 トルファンの漢字表記 トルファン盆地は、周りを丘や岩山に囲まれている。最も低いところは、海面下150メートルで大変暑く、乾燥しているので、摂氏40℃を超える日が年に30日以上もある。 北の天山山脈南麓から見たトルファン盆地 大変厳しい立地条件下にあり、年間降雨量がわずか16ミリなのに、蒸発量は、3000ミリもある。人はこんなに厳しい自然環境下で、どのようにして生活しているのだろう。 トルファン盆地の草木が生えていない乾燥した大地 トルファンには、山から流れる川がない。地上の…
私は、1990年8月に新疆ウイグル自治区のトルファンを訪れ、火焰山を見た。トルファン盆地にある火焰山は、草木の生えていない、南斜面の凹凸の襞が多い赤褐色の岩山。 トルファンから火焔山への道 遠くに見える山が火焔山 火焔山への標識 火焔山近くの山 周りを丘や岩山に囲まれたトルファン盆地の、一番低いところは海面下150メートル。そのため大変暑く、しかも乾燥している地域なので、摂氏40℃を超えることさえある。 火焔山の始まり 南斜面の火焔山全景 岩肌に凹凸の襞の多い火焔山 40℃を超える時の地表温度は摂氏70℃にもなるので、火焰山のように南斜面で山肌に沢山の襞があると、轓射熱によってさらに高温になり…
今週のお題「外でしたいこと」だそうです。 昨夜はもの凄い豪雨でした。本当びっくりするくらい。夜中で良かった。 本日まだ雨模様で、雨が降って気温が高くなってきたので、霧がかかっています。運転には気をつけないと。 外に出て、何がしたいか、と言えば、ジョギングとハイキング。今週末もハイキングに行こうと計画中なのですが、昨夜の雨と今日の雨。ちょっと足元が心許ないなぁ、と思います。今回は少し遠くまで行ってみようかと思ったのですが、再考中です。ハイキング、大体目的地があるようで、そこに行って何をするか、とか考えるのですが、私はそこでお茶をして、空を見上げるのが好き。そういえば、昔からこういうことをするのが…
ランキング参加中一人旅コミュニティ 仏教が伝わった経路を辿って、敦煌、西安を目指したが、どうも道は遠いようだ。「タイへ急遽帰国」という計画変更を昨晩決断した。70歳を迎える古稀の一人タビ、辺境の地を7キロの荷物を背負って、住民と同じ手段で移動・滞在・食事をしながらインドからパキスタン、そして中国へつなげてきたが、道半ばシルクロードでストップすることになった。 当初、タビの途中で体調を崩し、諦めることがあるかもしれないとは予想はしていたが、まさかクレジットカードを失くし、金欠病に罹患して、リタイアとは情けない。トホホ。 手持ち現金だけではこの先陸路日程をこなせない。ゆっくりと時間を楽しむ心の余裕…
紀伊國屋書店で「スリランカ」で検索したら出て来たマンガ。新刊。とりあえず買いました。 スリランカでカフェはじめました ~日本の常識は現地の非常識!?~ 【電子限定おまけ漫画付】 (本当にあった笑える話) 作者:東條さち子 ぶんか社 Amazon 装丁 久持正士+川内すみれ(hive&co.,ltd.)「本当にあった笑える話」2020年9月号~12月号 2021年1月号~12月号 2022年1月号~12月号掲載 +描き下ろし 電子版だと閉店後の新店舗探しの悪戦苦闘もおまけまんがとして描かれているそうです。2018年9月から2020年3月(2月の武漢から一か月後。世界中にコロナカ拡大)までの現地生…
1週間前のお話です。 年明けから始まっていたシルクロード展 いつかは行こうと思ってたらあっという間に明日(3/24)で終わりと気づく。 元同僚と会った後、駆け込みで行くことに。 福岡アジア美術館 普段ほぼ行かないところだー 何故か今どき現金のみって!1600円也 いきなりの石棺(複製品) 細かい彫刻が凄い 紀元前!のフェルトの帽子 何という状態の良さ ガラス 正倉院にも同時期のものがあるらしい 正倉院展にも布は出るけどこんなに鮮やかに模様は残ってないと思う。 この靴も色がまんま当時じゃん! 乾燥している地域ってこうもすごいんだ 遺体の顔にかけられたもの これも色がそのまま残ってる 副葬品の双六…
ウイグル、トルファンで大盘鸡(ダーパンチ―)にお目にかかった 灼熱の太陽が降り注ぐ、新疆ウイグル自治区。その中でも古くからシルクロードの要衝として栄えたトルファン(吐魯番)盆地は、独特な文化と歴史を育んできた。そんなトルファンで、我々は旅の真骨頂ともいえる「大盘鸡(ダーパンチ―)」と出会うことになった。本記事ではそんなウイグルで野体験エピソードを、可能な限り鮮明にお届けできるよう、記憶をほじくり返しながら綴っていく。 大盘鸡(ダーパンチ―)とは? View this post on Instagram A post shared by @lezzetsaray_uyghurfood_lagma…
今のところまだ渡航する予定がない国の中で、行きたい国を自分用にメモしておく。 正直有言不実行というのが一番みっともないので、「〜〜行きたい!」みたいなのはあまり記事にしないようにしているのだけど、ひょっとしたらこの記事が将来自分にとって旅行先を決める一助となる可能性もなきにしもあらずということで、思考の記録として残すことにした。 今年末から家庭の事情で、おそらく今のような頻度で海外旅行に行くのは困難になるだろう。 世界一周というのは昔からあまり興味がないし、192カ国全制覇というのもほとんど食指が湧かない。要は私が行きたいと思わされた国に全て行くことができればそれでいい。とりあえず今興味がある…
マカオ旅行記でも書いたように、昔から中国の死生観や葬祭文化に興味があります。 特に紙扎(しさつ)と呼ばれる紙製品の文化が面白くて好きなのですが、旅先や映画のワンシーンで見かけるだけで実はあまりよく知りませんでした。 中国の葬礼について体系だった知識・理解をしたいと思いつつもその手段に恵まれていなかったところ、折よく神保町で紙扎と葬礼に関する本を手に入れることが出来たので、内容を整理することにしました(↑右の本です)。しかしこれ20年前の本でびっくりしてしまった。 内山書店さんには随分長いこと通っているけど、気づかずに何度もすれ違っていたんだなぁと思うと、巡り合わせの不思議にビックリする。 紙扎…
2月も終わり。しかもうるう年で1日多かったのに終わった。2月のイベントは、池袋の節分の会から八王子で春節の会。これは二胡の師匠や楽団の仲間5人が参加してくれてよかった。 楽団の仲間と3曲演奏。左端が私。みな横浜から遠いところ、お土産の餃子だけで来てくれた。 これがその餃子。 毎年、金孫村という中華料理屋さんに頼んでいる。 二胡は、最初に私の教室の生徒さんが皆で歌う曲(ふるさと、北国の春、知床旅情)を演奏してから楽団に。賽馬、トルファンの葡萄熟了、春よ来いを演奏。次が師匠の番だが、着替えの時間が必要になったので、急遽私が笛を披露した。 演奏した曲は二胡でおなじみの望春風と、Youtubで知った这…
ウイグル人は新疆への「虐殺ツアー」に反対し続ける 2024 年 2 月 16 日マッシモ・イントロヴィーネA+ | あ- アメリカとヨーロッパの旅行会社は、大量虐殺政権を直接的または間接的に支援すべきではないとルシャン・アッバス氏は「Bitter Winter」に語った。 マッシモ・イントロヴィーニュ著 海外の無実の人々: 素朴な西洋人観光客と新疆ウイグル自治区の多かれ少なかれ偽ウイグル人の風刺画(AI が生成)。 私は、ワシントン DC で開催された立派な国際宗教の自由サミットで、キャンペーン・フォー・ウイグルズの創設者兼事務局長であるルシャン・アッバス氏に会いました。彼女も私も講演者でした…
ランキング参加中一人旅コミュニティ パキスタンのペシャワール以来、ヒンドゥスタン、カラコルム山脈、パミール高原と世界の屋根を歩いてきた。ずっと山の中だった。久しぶりに街に出てきた感があるカシュガル。 中国最西端、新疆ウイグル自治区とはいえ立派な都会だ。「ゆっくり」を楽しむことがタビの目的なのだが、中パ国境沿いではいつ出発するかわからない乗合バスや曖昧な運賃で行程を組むのが難しくすこしうんざりしていた。あまり都会は好きではないが、たまには良い。やはり中国の都市部は公共交通機関が整備され移動がしやすい。 *交通移動 カシュガル市内はもっぱら公共バス利用。隅々を走っている。地図アプリ「高徳地図」を使…
脱酸素剤ってありますわな。日本だと珍しくもないし、様々な種類のものを目にする。 本日初めて海外のを見た。 お隣は中国の脱酸素剤。マイクロウェーブって、中国語だと微波なのか…。まんまだな。日本語だと電子レンジだが。 昔程ではないにせよ、舶来品は比較的食べている方だと思うのだが、脱酸素剤を見たこと、殆どなかったんだよね。 で、これは一体何に入っていたかというと、本日のお茶請け。 シルクロード実っくすの中に入っていた。 シルクロード実っくすはウイグルはトルファンのグリーンレーズンと、養蚕や絹織物産業が盛んな杭州で生産されている高原胡桃(山胡桃)。色濃く小振りなのだが、味は濃厚で歯応えよく、つい手が伸…
眷属と仲間たち ベゼクリク石窟寺院壁画 ウイグルのトルファン郊外にあるベゼクリク寺院の中の15号窟に描かれた仏教画を、龍谷ミュージアム内にデジタル復元したもの。 この壁画は誓願図といわれ、日本仏教には馴染みのない、過去仏・現世仏・未来仏という概念で描かれている。詳しくは自分でググッテ下ださい(苦笑)。 唐の時代に胡といわれた(他の時代にも中華帝国の外の人たちは胡と言われたが、唐の時代の胡はかなり限定的地域の人たちに使われている)人たちは主にイラン系ソグド人(現在のウズベキスタンやタジキスタン周辺にその故郷があるといわれている)で、 紅毛碧眼と言われていたが、この誓願図にもそれらしき人が描かれて…
ドラゴンブレスとは何ぞや?⇒ベトナム産の烏龍茶。 えらい化けるし、温度が少し異なるだけでも別物になる。低温抽出(93℃位)だとパッションフルーツ、生クリーム、ミルクキャラメルの香り。水色は蜜柑色。味はミルキーで少し酸味のあるイエローフルーツ。高温抽出(98℃位)だと麦わら、スモーキーフレーバー、木炭の香り。水色は茶色。味は少し焙煎の入った台湾系?烏龍茶。 では画像。 お茶請けは、左:紅香妃(レッドレーズン)、右:緑香妃(グリーンレーズン)。共にウイグルはトルファン産。右上はパーシモン、つまり柿。イスラエル産だとシャロンフルーツと言われます。画像のはトルコ産です。 相性はいずれも良し♪特に緑香妃…
きょうは、2023年の365日目。 思いもかけずブログを放置しているあいだも、書きたいことはちょこちょことあり、とりあえず書き出したり、とりあえず写真だけ入れたりした、書きっぱなしの記事を溜めたまま年を越すこととなりました。来年はもう少し書きたい、書こう、書きます(と毎年思っている)。 旅らしい旅に出かけることができなかった過去3年でしたが、ようやくお出かけペースもコロナ以前に戻ったところ。行ける時に行っておかないと、何年も出かけられなくなるなんて・・・ねえ。知らないところに行くってやっぱりおもしろい。 「今年は中国国内旅行を」と今年最初のブログに書いてスタートした2023年、中国国内を中心に…