トランスミッションとデファレンシャルギアを一体化した自動車機構の名称。
FF車、MR車、RR車、及びFFレイアウトの4WDでは事実上既にトランスアクスル(エンジン搭載位置と駆動輪が近いため)なのであるが、この単語が強調されるのは大概FR車の場合(エンジン搭載位置と駆動輪が遠いため)である。
重量物であるトランスミッションをリアデフと一体化することにより、前後重量配分の最適化を計るのが主な目的である。
コルベットやマセラティ、アストン・マーティン、フェラーリのFRモデルといった高級スポーツカーに多く搭載されている。
また、FRレイアウトのスーパーGTマシンにも、上記利点を活かす目的で搭載されている。
欠点としては付属部品が増える事と、プロペラシャフトの組み合わせに高い精度が必要となるため、コストが高くなる事である。
国産車としては三代目GT-R(R35型)に初めて量産車に採用され、最大の特徴は後方のミッションから前輪を駆動させるための2本目のプロペラシャフトが存在する、世界初の「独立型トランスアクスル4WD(特許取得済)」が搭載されている点が挙げられる。