ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス(Diego Rodríguez de Silva y Velázquez, 1599年6月6日(洗礼日) - 1660年8月6日) バロック期のスペインの画家。マネが「画家の中の画家」と呼んだベラスケスは、スペイン絵画の黄金時代であった17世紀を代表する巨匠である。
「スペインのプラド美術館にカメラを向けたドキュメンタリー。ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤ、エル・グレコらおよそ8,700点の作品を収蔵する世界屈指の美術館の魅力を紹介する。ナビゲーターを務めるのは『運命の逆転』で第63回アカデミー賞主演男優賞に輝いたジェレミー・アイアンズ。監督はヴァレーリア・パリージが務める」シネマトゥデイ これは絵画に興味がないとキツイですね。 私は1/4でギブアップ(笑)。 それでは・・・。 2019年 イタリア・スペイン 日本語吹替あり
闇に葬られていたジクソーパズル この1000ピースのパズルを買ったのは20年以上前にマドリードのプラド美術館へ行った時でした。もともとあまり外出好きではない私は、日本にいた時から、ジクソーパズルが好きでした。といっても一番大きなパズルで3000ピースくらいのものですが。そのパズルは今でも実家にあり、その上私の大事な甥っ子(27歳)が部屋に飾ってくれてます。(嬉しい) Las Meninas (ラス・メニーナス)はDiego Velazquez(ディエゴ・べラスケス)というスペインの画家の作品です。 20年以上ほったらかしにしてあったのは、 パズルを出しっぱなしにしておく場所がなかったから。 背…
会期終了が迫ってきたので上野の国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」を見てきました。「日本スペイン外交関係樹立150周年記念」の企画展です。2016年頃は日伊国交樹立150年を記念したイタリア美術の展覧会が数多く開催されたので、今度はスペインの番でしょうか。展示会の目玉は、ディエゴ・ベラスケス(1599-1660, Diego Velázquez)の作品7点。バロック期を代表する画家です。CMで及川光博が「これは事件です」と言っていましたが、まあ大物であることは間違いありません。ベラスケスは、国王フィリッペ4世の宮廷画家として活躍し、スペインの絵画芸術の頂点ともいえる黄金時代を支えた存在で…
ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」 大塚国際美術館の所蔵作品数は1000余点、古代、中世の作品だけでも200点を超えるので多少省略せざるを得ず、ルネッサンスのコーナーに向かう。最初はダ・ヴィンチなどの受胎告知の作品がずらりと並ぶ。その次にボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」が現れる。フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵の有名な作品で、1480年代中頃のカンヴァスに描かれた絵画である。以前、現地で現物を見たことがある。陶板の継ぎ目の線を除けば見分けがつかないほどそっくりにできていて美しい。 ボッティチェッリの「春(ラ・プリマヴェーラ)」 こちらの作品も同じくフィレンツェのウフィツィ美術館所蔵…
王家と言う所では、近親婚が繰り返され、身体や知能に弱い人間が生まれる事が多かったらしい。スペイン・ハプスブルグ家のフェリペ4世は自身の姪と結婚し、王女マルガリータを産んだ。お妃は6人の子を産み、まともに育ったのは彼女だけだったそうだ。その王女も神聖ローマ皇帝に嫁ぎ、流産・出産を繰り返したが結局全ての子が夭折してしまった。 この絵ではそんなマルガリータ王女が中心に描かれている。 ディエゴ・ベラスケス 「ラス・メニーナス(女官たち)」1656年 プラド美術館 暗いので明るくしてみる。 侍女が二人、小人の二人、喪服を着た女と目付け役の男、奥の階段から出て行く男もいる。画面左側に大きなキャンバスがあり…
2021年05月20日記事 「性差別を無くそう。性の自由を尊重しよう。」という風潮はイスラム教圏以外では「当然として認められる自由」という方向に向かっていると思われる では「近親婚」及び「近親相姦」はどうだろうか・・・認めるべきか否か いずれこの問題は またも「言語化」によって将来 浮上してくる問題であると予想される ネットで調べ 過去の歴史を辿ると 馬に乗っているバルタザールは、フェリペ4世とフランス・ブルボン出身の姫との間に生まれて健康に育ち、オーストリア・ハプスブルク家の従妹と婚約していた。ところが16歳という若さで急死、死因もはっきりしていない。他に男児がいなかったため、4世はやむなく…
2019年03月31日記事 以前 レオナルド・ダヴィンチに触れた記事を書いたがほとんど読まれなかった(´・ω・) ついこの間「画家 フェルメール 真珠の耳飾りの女」について触れたが 「絵は結局見る者の好き好き」とか「優劣などない」という物言いもあるが 美術評論的な視点からだと「そりゃ違う」ということになると思う フェルメールの絵とレオナルドの絵では「次元が違う」というほどの差がある ということは フェルメールがレオナルドを凌駕しているというダリの見解は彼独自の判断だと思う これは言わずと知れた「モナ・リザ」だが 縦77cm横53cm(盗難の際に切り取られた) の小さな絵 wikiで調べればいろ…
私は抽象画と言われる作品を描くが 別に「具象」とか「抽象」という意識はない というか絵は 実は「どちらとも言えない」 精密な具象なら 万物を描けるかと言えば そんなことはあり得ない よくYoutubeとかで 「立体としか見えないリアルな鉛筆画」等を見たりすることもあるが 別に何とも思わない。 いくらリアルに描けるからと言って 例えば史上最高の技術を持ったディエゴ・ベラスケスだって描けないものはドッサリあった 前回はそれを「量子」と呼び 今回は「光」とでも呼ぼうか… 光は「粒子であり同時に波」なので 描きようがない。 どちらもイメージすることが不可能だから 「抽象」の存在意義は「描けないものもあ…
◆はじめに この記事はMADMAX2023に提出した「世界限界の向日葵と永劫回帰の櫻」について、解説を加える記事です。本作は芸術を主題としたサクラノ刻を題材にしています。 そのため、通常のMAD以上に芸術的な性質を持たせています。 簡単に言えば、美術史、哲学、詩、音楽等の知識を持つ批評家や作り手が解説を加えることで初めて価値を持つMADと言えます。 これは芸術全般の特徴で、フォービスムが何かを理解せずにマティスを見ても良さが分からない、オランピアの元ネタを理解しなければマネの革新性に気付けない、と同様に視聴者に一定の知識を要求するMADです。 写真が登場するまでの絵画は遠近法、陰影のつけ方等の…
美術史の大きな流れを形作る、中世から現代に至るまでの西洋の名作100点を精選し、各作品が秘める細かなディテールへの深い洞察を提供するのが『細部から読みとく西洋美術』。読者は、絵の中のほんの一部分に隠されたユニークな物語や、それが描かれた時代の社会的意味合い、または芸術家たちの緻密な技術への理解を深めることができる。作者スージー・ホッジは、中山ゆかりの翻訳によって、我々にこれらの作品を新たな視角から鑑賞する術を教えてくれる。 美術作品を全体として眺めるのは言うまでもなく重要であるが、それだけでは鑑賞のすべてを捉えることは困難である。画面にほんの一部に焦点を当てることで、隠れた意味や教訓、技巧が浮…
<今日の聖句>2023年 2023年12月31日(日・主日)マタイによる福音書2章13~23節 13占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」 14ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、 15ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。16さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った…
展覧会『小林孝亘「うつわたち」』を鑑賞しての備忘録西村画廊にて、2023年11月7日~12月9日。 壺や皿など器を1点ずつほぼ真横から捉えた絵画「Vessel」シリーズ17点で構成される、小林孝亘の個展。 《Vessel-white bottole》(530mm×410mm)の明るい灰色の画面には、その中央に白い陶器(あるいは磁器〉の花瓶が真横から描かれている。口の部分から伸びる首は途中から膨らんで胴へ、胴から窄まって裾へ。高台は無い。花瓶の置かれた場所と背景との区別は無いが、円状の影によって設置されていることが示される。「背景が消えている」のは、ディエゴ・ベラスケス(Diego Velázq…
ベラスケスの名画 ”ラスメニーナス”の登場人物について描きました スペインハプスブルク家です。主役は可愛らしい王女様…と見せかけて、タイトル「ラスメニーナス」はスペイン語で「女官たち」の意味。そして、本当の主役は奥の鏡に写っている王様夫妻(王女の両親)ともされています。鑑賞者が鏡に写っている感じ。主役は鑑賞者、鑑賞者は王様、私は王様なのです。設定では左の画家ベラスケスが王夫妻の肖像画を描いているところに王女御一行が遊びに来た ■目次 ■人物紹介王女マルガリータドーニャ・マリア・アウグスティーナ・サルミエントドーニャ・イザベル・ベラスコマリア・バルボラ犬ニコラシート・ペルトゥサートドーニャ・マル…
旅行大好きmegです。今年入籍した夫と新婚旅行でイギリスへ行ってきました。 バッキンガム宮殿からナショナルギャラリーに向かってお散歩していくとトラファルガー広場に出ました。向かい側にナショナルギャラリーがあります。 トラファルガー広場 日本の百貨店三越のライオンのモデルだとか。 ナショナルギャラリーは入館無料です。オーディオガイドは有料。館内マップも有料。部屋には番号がふってあるので、見たい絵のある部屋を探せばスムーズ。今回はネットでリサーチしたおすすめのみの見学コースで1時間くらいで見学しました。 レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」ROOM9 パリのルーブル美術館にも同じ絵があるそうです…
◆ATTENTION◆ EUでは、テロの脅威、観光客の増加、継続する地域への移民流入への対応として、ヨーロッパ旅行情報認証システム(ETIAS:事前渡航認証システム)を開始する予定で、欧州旅行情報認証制度、またはETIASビザ免除は、2024年に日本からヨーロッパへ旅行するための旅行要件となります。 日本国籍保持者がヨーロッパを旅行する場合、ETIASビザ免除をオンラインで申請する必要があります。 公式サイト:ETIAS(エティアス)EU 申請ウェブサイト | ETIAS application site ヨーロッパの冬といえば、クリスマスマーケットですよね! 海外旅行も制限なく自由に行けるよ…
ベラスケスの、「ラス・メニーナス」と並び称される名作と言われるが、損傷・修復が著しいためか有名では無いかもしれない。僕も今回初めて見た。 長い間「織女たち」とされていたが、近年ギリシア神話の「アラクネの寓話」を絵にした物である事が分かったらしい。 ディエゴ・ベラスケス 「アラクネの寓話(織女たち)」 1657年 プラド美術館 暗いので明るく変換する。 アラクネは織物に巧みで、女神ミネルヴァに競い合いを望んだ。老女に化けたミネルヴァは受けて立つが、人のくせにおごり高ぶるアラクネが許せず、彼女を蜘蛛に変えてしまう。画面右側の若い女がアラクネ、左の老婆がミネルヴァ。中央奥にタペストリーが掛けられてい…
名画と言われ、美術館で皆の税金でもって大事に保管される物に、皆は本当に納得しているのだろうか。ただなんとなく、偉い人が良い物だと言うからそうなのだろうとか、オークション等で高値で取引されるから価値があるのだろうとか思っているだけではないのか。細かい所までよく描かれているとか、色合いが見ていて気持ち良いとか、写真のようだとか、全く関係ない所に感心しているだけではないのか。 この絵など、かなり有名で知らない人はいないかもしれない。しかしどこに価値があるのか、どこが素晴らしいのかはっきり言える人はいないのではないか。 ディエゴ・ベラスケス 「ラス・メニーナス(女官たち)」 1656年 プラド美術館 …
暑さ寒さも彼岸までと言うから、今月の15日くらいまで我慢すればこの猛暑も乗り切れるはずだ。実際畑にはトンボが見え始め、あちこちでコスモスが見られるようになってきている。 ディエゴ・ベラスケス 「インノケンティウス10世の肖像」 1650年 ローマ・ドーリア・パンフィーリ美術館 地道な絵画研究を続ける。ベラスケスのこの絵ではローマ教皇の、血塗られたような残酷さが見られるのではないかと思う。キリスト教徒の人には否定されるだろうが、教会は人間を生贄にする為に存在する邪教の場だ。 教皇の口が真っ赤であり、そこから下顎にかけての表現がおかしいとは思わないか。髭が生えているようでもあるが、どうも不自然であ…