Telefon
デタントに反対する過激なスターリン主義者であるKGBのスパイ、ダルチムルスキーがアメリカに入国する。冷戦時代さなかに計画された「テレフォン」作戦を実行し、米ソ間を険悪にする為だ。催眠により、洗脳された51人は普段はアメリカ人として暮らしているが、フロストの詩の一節を聞かされると命令として自爆テロを起こすのだ。ダルチムルスキー殺害の為に、KGBのボルゾフ少佐はアメリカに送り込まれる。ボルゾフは現地局員のバーバラと共に、ダルチムルスキーを追跡するが。
米ソ冷戦が雪解けを迎える時代に製作されたスリラー。2人の優秀な脚本家による凝ったプロット、ドン・シーゲルによる歯切れの良い演出、役者たちの好演により、締まった映画に仕上がっている。