ルーマニアの元大統領。
ニコラエ・チェウシェスク
1965年にルーマニア共産党の党首となる。1968年のソ連のチェコ介入を非難し、ソ連とは距離を置く自主社会主義路線を取り、当時は西側諸国から歓迎されていた。しかし、過剰な個人崇拝と恐怖政治により国民の不満は高まった。1989年のルーマニア革命により政権崩壊。即捕らえられ処刑された。銃殺シーンは世界中に放映され衝撃を与えた。
歴史的思考力を問う問題や歴史学的な観点からの設問は減少し、リード文や資料を読めば解けてしまう国語的な問題が非常に多かったように思える。歴史的思考力系の問題は、複数回答可の【13】・【14】で、これは歴史事象の背景・原因とその結果を考察させるものであった。歴史観の変化・歴史認識の恣意性の問題については、歴史上の評価が時代により変化することを扱おうとする設問もあったが(【11】や【30】など)、本質に迫ることが出来ず知識や国語力で解けてしまうものであった。また目についたものとしては、空欄補充を前提とした上で、その語句に関する設問を作ると言う形式が多い様に感じた。歴史が暗記科目ではないことを示そうと…