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タナトス

(一般)
たなとす

(1)ギリシャ神話の死の神

ギリシャ神話最初期から登場する神々の一員で、古いだけあってその人格や容姿等は不明(希薄)である。死と言う現象そのものを体現する神。
類似としてハデスがいるが、彼はあくまで冥界の王であり、死んだ生物の管理をするだけであって、死の保証をするのはタナトスの役割である。
母親はニュクス(夜)、兄はヒュプノス(眠り)とされているし、一説には女神レテ(忘却=三途の川)と兄弟であるとも。ちなみにヒュプノスとタナトスの兄弟(もしかしたら双子)のモチーフは、その後もヨーロッパ全土に広がり、ドイツでは眠りをもたらすザンドマンとその弟の死神として結実する。

(2)精神分析用語で死への衝動。

シュテーケルによる命名だが、フロイトは「死の欲動」と呼び、タナトスという言葉は用いていない。
フロイトにおいては快感希求的なリビドーに対する自己破壊への衝動。マゾヒズムを説明するために考え出された概念だが、生物学的観察からはこの概念を裏付ける証拠は提出されず、これを認める分析家は少ない。クライン、ロゼンフェルドシーガルビオンクライニアンの一派と、カール・メニンガーくらいである。 

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