ディオニュソスは神ゼウスと人間セメレとの間の子。 ヘラはゼウスが自分以外の女性に手を出したことを無念に思い一計を企てた。 乳母に化けてセメレをそそのかしゼウスに「天上の光輝」を見せて欲しがるよう仕向けたのである。ゼウスはセメレのお願いと聞いてすべて叶えると誓っていたため、もう後には引けずその姿を見せるとセメレは耐えきれず灰になってしまったのだった。 さらにヘラはニンペ達に養育されていたディオニュソスを狂わせた上で追い出した。 ディオニュソスはフリュギアの女神レアのてによって回復すると、彼女の宗教と葡萄の培養法を教える旅へ出た。特にインドが好みであったという。ギリシアにも教えを広めようとしたが不…