→「スティーブ・エリクソン」を参照。
Steve Erickson.小説家。1951年アメリカ カリフォルニア州生まれ。1985年"Days Between Stations"(邦題『彷徨う日々』)で作家としてデビュー。以後『ルビコン・ビーチ』 『黒い時計の旅』『Xのアーチ』『真夜中に海がやってきた』などの作品を発表。寡作でありかつ日本ではさほど有名ではないが、映画評論を寄稿する一方でポップ・カルチャーにも造詣の深い彼自身の該博な知識と、アメリカや20世紀の歴史をめぐる膨大な奇想、そして男女の妄執にも似た情愛を編み込んで小説に仕立て上げるその筆力によって生まれる作品には根強い支持が集まっている。柴田元幸は「フィリップ・K・ディックを通過したフォークナー」と彼の世界を紹介している。