1対1で行うゲームやスポーツの試合で全ての相手とは対戦はしないリーグ形式において(極力)同じ勝ち点の人と対戦を行うようにする形式。またこれを用いる場合は同じ対戦相手とは対戦しないように調整するのが原則のため、同じ勝ち点がいても異なる勝ち点の相手とも組み合わされることもある。
同点の場合は対戦相手の総勝ち点率(オポーネントマッチ率)で順位を決めることも多いが、単純に勝ち点だけで決めるケースも多く、同点の裁量は競技による。
このルールを採用するメリットは少ない対戦である程度順位をはっきりできることである。デメリットは少ない対戦で決める以上ある程度は対戦相手の引きに左右されることである。
なお全勝者が丁度1人でるように5人以上8人以下なら3回戦、16人以下なら4回戦、32人以下なら5回戦…と行うのが一般的である。
主な採用競技:チェス、TCG(トレーディングカードゲーム)
近似ルール採用競技:将棋(竜王戦)
1 参加人数に合わせて上記のように回戦数を決める。
2 同じ(近い)勝ち点の相手と組ませる。
3 参加人数>やる回の数の場合、同じ勝ち点であっても1度戦った相手とは組ませない。同組に対戦済みカードしかない場合は前後の勝ち点から対戦相手をずらす。
4 それでもうまくいかない場合は対戦不可能カードを処理できるように下位から順に不戦勝を用いる。
5 優勝者が決めるだけなら計算不要だが、2位以下も決める場合は対戦した相手の勝利率(この計算の時に不戦勝は対戦扱いとしない)で決める。
*この3回戦前において1勝は3人いるが、このうちA−Bは既に1回戦で対戦を済ませているので他の2人のどちらかと対戦するようにする
この回戦において処理すべきことは2つ。3勝、0勝が1人なので他の勝ち数と組ませる必要がある。
また、その上で0勝のHは1勝3者とは対戦済みである。
ケース1は2勝差の相手と組ませることを避けさせるため、Hに不戦勝を適用。ランダムにその対戦分となる1勝者も1人も不戦勝。また3勝のCの対戦において、2勝者のうちAとEとは対戦済のため強制的にB−Cの対戦となる。
ケース2はHと対戦を組ませた場合。Hは1勝者と対戦ができないため2勝者からランダムに選択するが、この際に3勝者であるCは2勝者のうちBとしか対戦できないことを優先すべきため、A,Eのどちらかとなる。以下は他と同じように。
このような状態になった時は上位者に均等な対戦なるようにケース1を選択するのが妥当でケース2はスイスドロー式では通常適用されない。但しもしもケース2までの対戦結果が全く逆でHが3勝して、DFGが2勝だが、全員と当たっている場合は優勝者に絡むケースなのでケース2を用いるのが妥当である。
順位はケース1の場合 C(3勝・対戦相手が10勝/16戦)A(3勝・9/15)B(3勝・9/16)E(2勝・8/15)F(2勝・6/11)D(2勝・7/15) G(1勝・7/15)H(1勝・4/12)となる。