フランスの推理作家、ジョルジュ・シムノンの「普通小説」が好きである。メグレはどうでもいい。 私が勝手にシムノン3部作と名付けてる小説群がある(笑)。 「雪は汚れていた」 シムノン選集〈第1〉雪は汚れていた (1969年) ジョルジュ シムノン (著), 三輪 秀彦 (翻訳) 「離愁・原題「列車」」 (ハヤカワ文庫) 1975/ジョルジュ シムノン (著), Georges Simenon (原名), 谷亀 利一 (翻訳) そして、本書 「アルハンゲリスクからきた小男・妻のための嘘」 ユダヤ人と一言も書かずに、彼らの置かれている現状を活写しきっている。ホントに凄い。翻訳者もいいのだろうが、原文も…