(Jonathan Swift、1667年11月30日 - 1745年10月19日) イングランド系アイルランド人の諷刺作家、随筆家、政治パンフレット作者、詩人、および司祭。彼は当初すべての著作を、レミュエル・ガリヴァー、アイザック・ビッカースタッフ、M・B・ドレイピアなどの筆名で、もしくは匿名で発表した。1976年から発行されていたアイルランドの10ポンド紙幣に肖像が使用されていた。
『約束とパイの外皮はたやすく破れるものである。 ジョナサン・スウィフト』 ナカナカ風刺が効いたフレーズです。 約束と言えば、選挙公約というものが日本でも、声高に叫ばれるようになりました。 しかし、それが、現実になるのは、増税や制度の改悪の時で、選挙の時だけ、聞き心地の良いことを言っているという批判は、根強いモノがあります。 それをイメージすると、「パイの外皮」を引っ張り出すのは、秀逸な表現かも知れません。 小籠包も焼き餃子も、加熱するときには、皮を閉じていることが、最初の食感にとって最重要です。 ジュワーーと広がる熱い肉汁を余すことなくすするためには…。 でも、予定は未定という言葉を繰り返す人…
★この記事を読むと、アイルランドの作家「ジョナサン・スウィフト」による風刺長編小説『ガリヴァー旅行記』を読みたくなります。 ★詳細はこちら→『ガリヴァー旅行記 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ジョナサン・スウィフト - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arg…
この世で変わらないのは、
著者について、さらなる説明をお求めのかたは、どうか本書の冒頭をお読みください。 リチャード・シンプソン (p.14) リチャード・シンプソンとは、ガリバーの旅行記の発行者(ということに作中でなっている人物)である。 本書の冒頭には「ガリバー船長より従兄のシンプソンへの手紙」という文章が置かれている。 この文章でガリバーは徹頭徹尾、ぶちぎれている。 ヤフーどもだのフウイヌムだのブロブディンラグだのリリパットだの、固有名詞を濫発し、なんだかとてつもなく怒っている。わめき散らしている。半狂乱と言って良いだろう。 いやちょっと、まったく意味わかんないんですけど、と読者の私は面食らった。 なんだこれ? …
意識をゆさぶる植物──アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ) 作者:マイケル・ポーラン 亜紀書房 Amazon 精神の変容形態には種類がいくつかあり、地球上に存在するどんな文化でも、それを引き起こす植物やキノコをたいていはひと通りの種類、そうでもなくても一種類は地元で発見しているのが普通だ。……どうやら、普段の日常的な意識だけでは、われわれ人間は満足できないらしい。意識を変容させ、深め、ときには飛び越えようとし、それを可能にしてくれる自然界にあるあらゆる物質を識別してきたのだ。 本書『意識をゆさぶる植物――アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性』は…
【あ】アーモンドの樹(ウォルター・デ・ラ・メア)アイオワ野球連盟(W・P・キンセラ)愛しているといってくれ(マージョリー・ケロッグ)愛の果ての物語(ルイザ・メイ・オルコット)青い花(レーモン・クノー)赤い高粱(莫言)赤毛のサウスポー(ポール・R・ロスワイラー)悪魔なんかこわくない(マンリー・ウェイド・ウェルマン)悪魔に食われろ青尾蠅(ジョン・フランクリン・バーディン)悪魔の収穫祭(トマス・トライオン)悪魔のベッド(ジャン・レイ)悪魔はぼくのペット(ゼナ・ヘンダースン)悪夢の化身アシスタント(バーナード・マラマッド)明日に別れの接吻を(ホレス・マッコイ)熱い太陽、深海魚(ミシェル・ジュリ)あっぱ…
ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース(柴田元幸翻訳叢書) /柴田元幸 (翻訳) 【柴田元幸翻訳叢書シリーズ 待望の第5弾! 】 11名の作家による、英文学の名作中の名作を選りすぐった贅沢極まりないアンソロジー。 好評既刊『アメリカン・マスターピース古典篇』の姉妹編となる一冊。 翻訳家・柴田元幸氏による翻訳叢書シリーズの1冊となるこの『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』は、以前ブログで紹介した『アメリカン・マスターピース古典篇』の姉妹編として同時に刊行されたものなのらしい。内容はタイトル通り、アイルランドも含む「英文学」の名作短篇を柴田氏の視点から編集したものとなる。そしてこ…
Authorとwriterの違い Authorの意味と使い方 Writerの意味と使い方 関連表現 Novelist Artist 知っておきたい世界の有名な作家 チャールズ・ディケンズとは? まとめ 英語を学習している時に、「あれ?これってあの単語とどう違うのかな」と疑問に思うことはありませんか?例えば、日本語では「作家」とひとくくりにしてしまうものの、英語だとauthorだったりwriter、novelistなど複数の単語が「作家」と訳されている、そんな単語です。今回は、「作家」の英語での使い分けについて解説していきます!日本語にはないニュアンスがわかると面白いですし、シチュエーションによ…
『ガリバー旅行記』はどなたもよくご存知でしょうが,作者スウィフトの人物像や当時のイギリスを知らないと,諷刺,洒落,ブラック・ユーモアなどは十分に理解できないところがあります.豊富な薀蓄を駆使して,その桁はずれの面白さを分かり易く解説・紹介したのがこの本です.『ギリシア神話を知っていますか』『アランビアンナイトを楽しむために』に続く〈阿刀田流古典鑑賞読本〉――. 古典文学の中で,読者にとって腰が引けると感じさせる作品がある.そのような古典を読んだつもりにさせ,知的崩壊を引き起こすような書籍群が一時期流行した.特に,著作権の切れた小説のあらすじだけをまとめたジャンク本が注目を集め,文学が死んだとの…
3/15(金)、一橋講堂(千代田区一ツ橋)にて、DHの国際シンポジウム「ビッグデータ時代の文学研究と研究基盤」が開催されます。そこで基調講演をしてくださるTed Underwood先生は、ビッグデータ時代の文学研究に正面から取り組む英文学者として活躍しておられ、2019年、その成果として「Distant Horizons: Digital Evidence and Literary Change」をシカゴ大学出版局から刊行されました。この本の序文は、大変興味深いものであり、膨大なデジタルテキストをにどのように取り組めばよいのか、そして、それによって、人がただ読むだけではうまく見えてこなかった文…
(2023.12 東京都台東区にある古書店「フローベルグ」の書庫 この洞穴みたいな空間は地下に続いていて、乱雑に積み上げられた本たちに囲まれた書店員さんがなんだか羨ましくなった) もうこんな時期に来てしまった。一年があっという間だという陳腐な言葉にもほとほとうんざりする。このブログを続ける限りは年に一度はこの企画をやろうと決めているので、今年も、昨年2023年に読んだ本の中から個人的なおすすめ10作品を読み終えた順(ランキング形式ではなく)に紹介しようと思う。 第1作目 『ネイティヴ・サン アメリカの息子』リチャード・ライト 2023年に入って最初に読み終えた1冊。これが今年のベストになるだろ…
『ガリバー旅行記』ジョナサン・スウィフト 柴田元幸/訳 ★★ 朝日新聞出版 2023.12.27読了 小さい頃に『ガリバー旅行記』を読んだ記憶はある。とはいえ、大男が地面に横たわり、その周りを多くの小人たちがぞろぞろ歩いてるような挿絵を覚えているだけと言った方が正しいかも。 その小人たちが住む国の場面しか印象になかったが、実はそのエピソードは旅の一つ目の国「リリバット国」での出来事だったのだ。タイトルに「旅行記」とある通り、ガリバーが訪れた各地のことが書かれている。小人たちが住むこの国(挿絵)のインパクトが強すぎた。大きさは人間の12分の1だ。 なんと次にたどり着いた「ブロブディングナグ国」は…
チリの赤ワイン「コルディエラ・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ・エスペシャル(CORDILLERA CABERNET SAUVIGNON RESERVA ESPECIAL)2020」 (写真はこのあと牛サーロインステーキ) スペインのバルセロナ近郊、ペネデス地方でワインづくりを行っているトーレスが、チリで手がけるワイナリー、ミゲル・トーレス・チリの赤ワイン。 「コルディエラ」とはスペイン語で山脈を意味し、ブドウはチリのサンティアゴから30km南に下ったアンデス山脈のふもと、マイポ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン100%。 スパイシーでエレガントな味わいのワイン。 ワインの友で観たのは、…
忙しい人のためのまとめ 今年もゆゆ式Advent Calendarが始まりました まだまだ登録者募集中です! 固有名詞や元ネタがありそうな箇所をまとめました スプレッドシートも公開しているので自由に加筆修正してください 現実世界と作品のリンクについて色々と考えさせられます 難易度:Insaneと書くと人物の特徴を表現しうる 連載15年の長さを色んなところで感じられて興味深かった オープニング ご無沙汰しております、私です。 今年も早いものでAdvent Calendarの季節がやってきました。 『ゆゆ式』にとっては、2008年の連載開始からは15年、2013年のアニメ初回放送からは10年の節目…
いま読んでいるミステリー『スリーピング・ドール』で、チャールズ・マンソンもどきの犯罪者が登場。やっぱりHelter Skelterという言葉/概念が出てきた。この世界に混乱を引き起こすカルト集団のリーダー、マンソン。僕の時代ですとシャロン・テート事件。ロマン・ポランスキー監督の奥さん/女優が惨殺されて驚きました。このマンソンがHelter Skelterという言葉で、体制をひっくり返す道徳や社会通念の転換/崩壊を意図したんですね。 Helter Skelterってビートルズの曲というイメージでしょう。『ホワイト・アルバム』(The Beatles、1968年)2枚組の2枚目の6曲目です。このタ…
<●●インターネット情報から●●> ウェッブサイト「日本文化の入り口マガジン」から引用しました。 2020.04.09 <信長も!家康も!芭蕉も!ニッポンのBLの歴史は奥が深いぞ!> Aimu Ishimaru 「男色(なんしょく/だんしょく)」という言葉を聞いたことがありますか?いわゆる、「BL」のことです。最近では、LGBTの権利について議論され、性的マイノリティーの問題として取り上げられることも多くなりました。こうみると、最近出てきた概念のように思われますが、実は「男色」は開国前の日本では普通に行われてきたことであり、「マイノリティー」でもなんでもなかったのです! <男色の発展と衰退> …
『ガリバー旅行記』第4編「馬の国」(ウィキペディアより)。 「戦争やめろ!」いまもこのシンプルな呼びかけをやらなければならないなんて、なんてなさけないことか。 むかし、わたしの知人が、「もう大きな戦争は起こらないよ」といったとき、「ほんとならいいのに」とおもいながら、でも「人間」ってそんなに賢明な生きものだろうか? そういう疑問が消えなかった。 以前にもこのブログで、スウィフトの『ガリバー旅行記』の第4編について書いたことがある。それと内容が重なるが、やっぱりいま、この寓話を思い出してしまう。 ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』は、第1編「小人の国」と第2編「巨人の国」が有名だけれど、…
I found a book that I want to read. 少年の日の思い出(草思社文庫) 文庫2016/2/2ヘルマン ヘッセ (著)Hermann Hesse (原名)岡田 朝雄 (翻訳)「少年の日の思い出」「ラテン語学生」「大旋風」「美しきかな青春」 本と作家のリスト 40 『宝の小箱』の「ツュンデルハイナーとツュンデルフリーダー」 84 訳注 『宝の小箱』・・・正式名称は『ラインの家庭の友の宝の小箱』 ドイツの教育者、詩人、ヨハン・ペーター・ヘーベル(1760~1826)が編集した農民歴・逸話集 「ツュンデルハイナーとツュンデルフリーダー」はその中の一編 45 ・・・彼は『…
アイルランドはケルト人の国です。イングランドのヘンリー2世の時にイギリスに併合されて、それからイギリスの支配を受けることになりました。キリスト教は5世紀に、聖パトリキウスによってもたらされました。英語では聖パトリックと言いますね。聖パトリキウスは布教にあたり、在地のドルイド教を排斥するのではなく、ドルイド教とキリスト教が融和するように務めました。その際ドルイド教の神々は「妖精」ということになりました。こうしてアイルランドは現代まで続くファンタジーの源流のひとつになりました。アイルランドで有名なのはアイルランド文学ですね。アイルランド文学の最初はジョナサン・スウィフトでしょう。『ガリバー旅行記』…