マリー・ジョゼフ・ローズ。1763年〜1814年。
ナポレオンがこう呼んだのでそれで定着している。
ナポレオン・ボナパルトの最初の結婚相手。マルティニク島出身。
ボーアルネ子爵と16歳で結婚して1男1女を得るがいろいろあって離婚。ついでにフランス革命と恐怖政治の影響で投獄される。前夫ボーアルネ子爵は処刑されたが、テルミドールの反動後に出獄、社交界入り。
総裁政府の大立て者の一人、バラスの愛人となる。
その後、やっぱりいろいろあって1796年に6歳年下のナポレオンと結婚する。1809年に子のない故をもって離婚されたが、なおもナポレオンとの文通はあった。
ナポレオン退位後の1814年に、パリ郊外のマルメゾンの館で亡くなった。
互いに浮気があったりはしたが、ナポレオンは基本的には彼女のことを愛していたと思われる*1。
長男ウジェーヌはナポレオンの副官として働き、バイエルン王女と結婚、イタリア副王に任じられている。
長女オルタンスはナポレオンの弟ルイ・ボナパルト(オランダ王)と結婚、後のナポレオン3世を生んでいる。
*1:エピソードは省略するが