SF作家、評論家、アンソロジスト。1923年ニューヨーク生、1968年よりカナダ在住。1997年没。
かつては同じSF作家のC・M・コーンブルースの妻であった。
50年代は、コーンブルースとの共作や単独作などを発表。
1960年代になると、イギリス発のニュー・ウェーヴSF運動に共鳴し、1956年から1966年まで編集していた『年間SF傑作選』に前衛文学を収録したり、また、ニュー・ウェーブのマニュフェスト的な歴史的評論『SFに何ができるか』を書いた。また、1968年、”England Swings SF”というアンソロジーを出版。おなじ年、ベトナム戦争に反対してカナダに移住。
1970年、日本で開催された「国際SFシンポジウム」に参加。日本のSF界に大きな影響を与える。
1972年には、「日本SFの英訳プロジェクト」に矢野徹、伊藤典夫、浅倉久志らとともに携わるが、企画は頓挫。
彼女が住んだトロントの図書館には、メリルの寄贈したSFコレクションがある。