『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するモビルスーツ。
ティターンズの主力量産型MSで、「ジム・カスタム」の改修型。型式番号RGM-79Q。デザイン的には「ジム・カスタム」と共通項が多いデザインであり、これと言って特徴が無いのが特徴と言えるデザイン設定の地味なメカの一つである。
しかも元々、このジム・クゥエルの設定自体が、映像中に1カット動かない絵のみ登場したと言う、非常にマイナーな設定である。
しかし、ゲームソフト『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズで適度な使い勝手を持つユニットとして登場したり、前述のジム・カスタムや、同じデザインラインのガンダムNT-1(アレックス)と金型を共通してプラモデルを発売している。
その後、メディアワークス発行の「電撃ホビーマガジン」誌上で連載している外伝の小説「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」では、主人公が搭乗する機体のベースとして活かされ、知名度そのものは決して低くは無いものになっている。
そして、2005年に公開された『機動戦士Ζガンダム』の劇場版映画の劇中に登場しており、元々が1カットの設定だった物に、更なる肉付けがなされている。
マイナーな1設定が、年度を重ね追加設定で拡大化していくこの現象は、『機動戦士ガンダム』シリーズと言う作品の愛好家の嗜好の一つの表れと言えるだろう。
HGUC 1/144 RGM-79Q ジム・クゥエル (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)