:芸術家
テオドル・ジェリコー(1791年-1824年)
ロマン主義美術を代表する芸術家(フランス)。
帝政末期に大陸軍の兵士や馬を描くことで画家として出発し、1816年に起きたフリゲート艦メデューズ号の難破事件*1という時事的なテーマを大作に描き上げて議論を呼んだ。
このほか彼は短い生涯のに狂人や人体の断片などの非古典主義的なテーマを開拓し、激しいタッチによる運動感の表現によってロマン主義絵画の最初のマニフェストを行った。
33歳のときに、落馬事故が原因で死去。
*1:艦長は乗組員の大半を見捨てて救命ボートで逃げ出した。救命ボートに乗り切れなかった149名は筏で漂流を続け、12日後に発見された時の生存者は15名。漂流中、食料をめぐって殺し合いが行われた、食料が尽きたときには人肉まで食らったとの噂も絶えなかった