フランス語「映画好き」「映画狂」を意味する。 狭義では、1960年代に活躍したヌーヴェル・ヴァーグの監督たちを排出した『カイエ・デュ・シネマ』(通称『カイエ』)の同人、編集者、さらにその読者を指す。 使い方によっては、やや蔑みのニュアンスを含むことがある。そのため自らを「シネフィル」と積極的に自認する者と、それを激しく否定し「シネフィル」と呼ばれることを拒絶する者に別れることがおおい。(その意味で「オタク」に似ている。) (「ネフ」の誤爆回避)
www.youtube.com 91分なのに6つの章に分けられていて、本作を観終わると分ける必要は特になかったと思い至るのだが、タイトルも含めあのロゴデザインを出したかったからだろう。 ロゴがマカロニウェスタン調なのだ。 もうあのロゴを見ただけでこの監督ヤルマリ・ヘランダー('76生まれ)はタランティーノに喧嘩を売る勢いで古今東西のアクション映画への偏愛ぶりを見せつけてくれる。 1944年、たった一人でナチと戦うフィンランド最強の元特殊部隊員というだけで「イングロリアス・バスターズ」(2009)にメンチ切ってスタローンの「ランボー」シリーズに愛を捧げている。 ランボー 4K レストア版 [Bl…
https://www.imdb.com/title/tt4329810/?ref_=ttfc_fc_tt レンタルビデオ屋の店員から世界的映画監督になったクエンティン・タランティーノの8本の作品について関係者が語るドキュメンタリー。米国公開は2019年。 「パルプ・フィクション」('94)のキーパーソン、トラヴォルタとデ・ニーロは登場せす。また「キル・ビル」で撮影中の事故で大怪我をしたユマ・サーマンとは和解していない模様(2019年当時)。本編内でタランティーノは自分の不注意を悔いていると発言している。 rockinon.com View this post on Instagram A p…
異人たちとの夏 [DVD]永島敏行Amazon期間限定で無料公開されるということで、ちょっと前に大林宣彦の『異人たちとの夏』*1をYouTubeで観た。1988年の作品。原作は山田太一*2の小説だが、山田はこの映画のシナリオには一切関わっておらず、市川森一が脚色を一手に引き受けている。 人気脚本家の原田(風間杜夫*3)は妻と離婚してマンションで独り暮らしを始めたことを契機として、〈異界〉に迷い込む。〈異界〉が原田の世界に侵入してくるといった方が正確かも知れない。具体的に言うと、12歳のときに交通事故で死んだ父母(片岡鶴太郎*4と秋吉久美子*5)と再会して、家族の団欒を過ごし直す。また、(実は自…
あと数日したら、私の「繁忙期」に突入。 コロナ禍以降「忙しいこと」がどんなことだったか忘れてしまっていて、去年と同様に今年も、小心者の私はソワソワと気持ちが落ち着かない。 ま、既に仕事に関して具体的にするべき心配はしてしまった感もあり、もうここは開き直ってこのウィークエンドはダラダラ過ごすしかあるまい。 どうせウィークエンドには何も動かないし。 ノーテンキと同時に小心者な私、この小心さが思慮の浅い部分を補ってくれたのだとも思う(現に無事に屋根のある所に住み、今のところ飢えに苦しむこともない)ので、せいぜい死ぬまで「小心者」をやっていくしかあるまい。 「小心」+「運の良さ」、生き抜く上での大きな…
短文の感想です。ネタバレを含みます。 『オールド・ボーイ』(2003)パク・チャヌク作品は時系列バラバラに見てるが、人生はその中に飛び込んでくる理不尽によって、紙切れのように、抗いようもなく、強烈に左右される、そういう話をずっとやってきたのかな~とぼやっと思った そしてどうしようもない理不尽に吹き飛ばされる人々を描きつつも、ヒューマンエラーである女性や子ども、虐げられた人間へ降りかかる理不尽に対しては物凄く強い怒りをもって描いてそうなのが自分が監督の作品を好きな理由でもある 『ロブスター』(2015)オールド・ボーイの後に続けて見たので脳への負荷実験だった この画面覚えてたいな~ってシーンがい…
最近劇場で見た映画が、タルコフスキー、タル・ベーラ、ビクトル・エリセと、「シネフィルに憧れるしゃらくさい大学生」スターターセットみたいな感じになってしまった。実際のところ、私のメンタリティはシネフィルに憧れるしゃらくさい大学生と同じ村に住んでいるので、それはまあ別にいいのだが、さすがに塩抜きをしないといけない。そう思って『アフリカン・カンフー・ナチス』を見たが、こっちの村はこっちの村でめんどうな因襲に支配されていそうではある。ちょうどいい塩梅というのはないものだろうか。 www.youtube.com 劇中で「大きな黒人の女の子」と東条英機に紹介されている黒人女性ファイターの造詣があまりにも良…
カザフスタン滞在中のある日、その日に成すべき用事が済んで時間が空いたので、たまたま見かけた映画館に入ってみた。 どうせ見るなら、わけがわからなくても国産のカザフ語映画がいい。しかし、あまりに意味不明だった場合つらいので、上映時間が短めのコメディを選んだ。『学生コケ』(2024)という。ただ蓋を開ければ(国の仕組み上、考えてみれば当たり前だが)ロシア語の字幕がついていたのでむしろ分かりやすいくらいではあった。日本も広い*1ので、これを最初に見知った日本人が私だなどとは言わないが、日本では100%劇場公開はされない映画だから、紹介しておく意味もあるかと思う。 www.youtube.com ポスタ…
Amazonプライム会員の人が、「Amazon Prime Videoチャンネル」に加入するとプライムビデオで視聴できる動画の数が増えます。 この記事では、「Amazon Prime Videoチャンネル」のひとつ、「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-」に加入する方法と解約するときの手順をまとめました。 Amazon「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-」チャンネルとは何ですか? 「スターチャンネルEX-DRANA&CLASSICS-」月額料金と無料期間は?ラインナップの特徴とは? 【解約を忘れないために】「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-…
『ファンタスティック・プラネット』を視た(´_ゝ`)シネフィルWOWOW プラスのYoutubeチャンネルで無料公開してたので。 なぜ急にオススメに上がってきたのか知らんが、興味を引かれたので視てみたら面白かった。 随分シュールだなぁと思ってたが、1973年の作品と知ってびっくり。50年も前なのか。 カルト的な人気が出るのも分かる気がする。好き嫌いは分かれるかもしれんが。 それにしても、たまーにYoutubeでは無料で映画やってたりするよね。海賊版じゃなくて公式が期間限定で上げてるやつ。 Amazonプライムビデオのラインナップにあったら視ないだろう作品と出会えたりするから、それはそれでありが…
セルピコ [Blu-ray] アル・パチーノ(野沢那智) Amazon シドニー・ルメットは50年代に『十二人の怒れる男』でデビュー以来長いキャリアを誇り、ゼロ年代に至るまで順調にフィルモグラフィーを更新し続けた。(2011年没)。『狼たちの午後』や『オリエント急行殺人事件』等TVの吹替洋画劇場でお馴染みだったせいか随分見ているような気がしていたけど、フィルモグラフィーを調べたら、日本公開作品の三分の一も見ていないのだった。3月はひとりの監督作品を集中的に見ようと思っていたので、シドニー・ルメットを選択。ソフトも配信もなさそうなのが多いけど、1ヶ月で何本見られるかな。それにしても、ルメットって…
瞳をとじて、を観たので感想。監督:ビクトル・エリセ、主演:マノロ・ソロ。「ミツバチのささやき」主演だったアナ・トレントも出演 あらすじ:映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオが失踪する。映画は撮影中止になり、監督だったミゲルは映画製作から離れる。フリオの行方も生死もわからないまま22年が経ったある日、ミゲルは未解決事件を追うTV番組の取材を受ける。番組への情報提供を通して当時の関係者と再会したミゲルは、フリオの失踪理由を探していくが何もわからない。しかし番組を見た視聴者から「フリオに似た男を知っている」と連絡が来たことで時間は動き出す。
巧みな構成と映像術、圧倒的バイオレンス描写が見事な名作。監督デビュー作ながら数々の賞に輝き、いまなお熱狂的ファンも多いの『レザボア・ドッグス』解説・考察をしていく。
某所より。「大塚明夫による日本語ナレーション版のSF映画「ラ・ジュテ」が、シネフィルWOWOW プラスのYouTube公式チャンネルで、去る2月9日から2週間限定公開されている。」「クリス・マルケル監督作品「ラ・ジュテ」は、1962年にフランスで公開された28分の短編映画。第3次世界大戦後の廃墟と化したパリを舞台に、科学者たちが過去と未来に救済を求め、少年時代の記憶に取り憑かれた捕虜を使ってタイムトラベルを試みようとするところから物語が動き出す。その後の数多くのタイムトラベル作品に影響を与えており、押井守は「『ラ・ジュテ』に出会わなかったら、映画監督にはなってなかった」と語っている。」そういう…
アマゾンプライム会員になったらできることが知りたい。 アマプラ会員じゃない人 アマゾンプライムについては、もう世の中の皆さんのほとんどがご存知かと思います。 でもですよ、全部の特典を利用したことがありますか? 実は、もうすぐアマプラ会員7年目になるわたくしゴリ部長でも、昨年はじめて使った特典があったんですよ。 というわけで、アマプラを知らない人も、知ってる人も、もう一度アマプラの特典、できることをおさらいしましょう。利用料金は2023年に値上がりしています。是非最後までお付き合いください。 \月600円で暮らしが変わる/【アマゾンプライムはこちら】30日間無料体験できます \学生さんは半額の月…
・なんでも鍋にしてしまえば良いと思いながら、白菜と鶏もも肉をぶっ込んだ。 ・この映画、不思議だ。朗読劇のような、でもたしかに動いているような。 【公式 2週間限定無料公開】ラ・ジュテ [日本語ナレーション版]/シネフィルWOWOW プラスでは世界の名画を配信中 - YouTube ・「お守りのようなイベントになればよい」若林さんは何気なく言っていたが、とても素敵な言葉だ。TIF2022のスカイステージはお守りだし、forever friendsもお守りだし、タイバン新宿文化センターもお守りだと言える。昨日の東京ドームでは、いい言葉が沢山あったし、いい瞬間が沢山あって、でもそれを極めてナチュラル…
カウリスマキ監督の「復帰」作。観なきゃ観なきゃと思ってて気づけば終わりそうなので慌てて。 昨日あたりからなぜかメンタルが落ちてたんですが、1時間20分のこの短めの映画を観終わって、すっかり気分が晴れている自分に気づきました。不思議。そんなに「元気が出る」系の映画ではないはずなんですけどね。でもなんだか、感謝です。 カウリスマキらしく、肉体労働者たちの生をコミカルなまでに削ぎ落とした表情とアクションで描く。筋立てもごくシンプルなんだけど、それをここまで見せるのはさすが。ずっと見ていたい、この映画世界にずっととどまりたいと感じさせるのは、先日の『夜明けのすべて』に通じるものがありました。 ところで…