封切り三日目。 席数147の【SCREEN2】の入りは六割ほど。 昔のプロレスラーは今にも増してキャラが立っていたなと思う。 例えば「吸血鬼」と呼ばれた『フレッド・ブラッシー』は歯をやすりで研ぎながらの入場。 勿論、実際に歯に当てていないだろうし、「噛みつき」そのものも反則技、とは言えカウント4までなら許されるとのルール(?)を逆手に取った一種のギミック。 それを斟酌せず、幼い頃は随分と興奮したもの。 また、技の名前とレスラーの名前が紐づいているのもお約束。 『ブル・ロビンソン』なら「人間風車(ダブルアーム・スープレックス)」、『ブルーノ・サンマルチノ』なら「人間発電所」で「カナディアン・バッ…