Santiago de Compostela
スペイン北西部ガリシア自治州 (Comunidad Autónoma de Galicia) の州都で、ラ・コルーニャ県 (Provincia de la Coruña / Provincia da Coruña) に属し、人口は約92,000人。中世キリスト教3大聖地のひとつで、1985年に旧市街は世界遺産に登録された。
キリスト教の聖地として有名で、シャコベオと呼ばれるサンティアゴを目指した巡礼がヨーロッパ各地で行われている。7月25日の聖ヤコブの日には世界中から巡礼者が集まるが、特に7月25日が日曜日の年は聖ヤコブの年として盛大なイベントが開催される。
「サンティアゴ」は十二使徒の一人である聖ヤコブの意。「コンポステーラ」の語源は「墓廟 (compostium)」であるとする説と「星の野 (campus stellae)」に由来するとする説とがある。
十二使徒の一人である聖ヤコブはスペインで布教していたが、紀元44年頃にエルサレムへ戻って殉教 (使徒の中では最初)。遺骸は舟に乗せられたのだという。9世紀の初め、聖ヤコブの墓がこの地で発見された。以来、ヨーロッパ中の人々が巡礼に訪れる聖地となる。レコンキスタ (国土回復運動) では、聖ヤコブがスペインの守護者とされた。
サンティアゴ巡礼のシンボルは帆立貝。1998年に世界遺産に登録された巡礼路 (camino de santiago) は遠くピレネー山脈を越えフランスまで続く。
サッカークラブ 「SDコンポステーラ (Sociedad Deportiva Compostela)」 の本拠地でもある。
ボヘミアン・ラプソディ 第8話 敬虔王ボジェク 西暦991年9月、父王フヴァルの短い治世が終わり、新たにボヘミア王に即位したのは37歳の長男ボジェクであった。父王よりも若く即位した新王の治世は、長く安定することが期待されたが、ボジェクという人物には王としてやや問題があった。彼はかなり内向的な性格の持ち主であり、多くの人と接し、またそれらを支配する者としての社交性に欠けていたのである。そしてそのことはボジェクが王になって1年も立たずに表面化する。宮廷という社交の場に彼の精神が悲鳴を上げたのである。彼にとって華美な王宮は黄金で飾られた檻でしかなく、ストレスと王冠の重圧で潰れる日も間近かと思われた。…