サリドマイド 4 [thalidomide]
1958年に旧西ドイツで開発された睡眠薬の一種。妊娠初期に服用すると胎児にアザラシ肢症(肩から直接手首が生じ、上腕などが存在しない)などの奇形障害が生じることが判明し、61年製剤・使用が禁止された。
大辞林(国語辞典)から
日本では1958年に発売、睡眠薬や胃腸薬などとして使われたが、1962年に販売停止、1971年に製薬会社が承認を返上。
1990年代に多発性骨髄腫への有効性が注目され、海外17カ国で承認。
日本でも患者団体が承認を求めていた。
2008年10月16日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会は、藤本製薬(本社・大阪府松原市)が2006年8月に多発性骨髄腫治療薬として承認申請しているサリドマイド製剤(商品名:「サレドカプセル100」)について、製造販売の承認を了承し、舛添要一厚生労働相も承認。早ければ2008年内にも国内販売が再開。
分科会は、以下を条件に、製造・販売を了承した。