一般的には「アラブ種」の血量を25%未満持つ「サラブレッド系競走馬」の略語。
日本の競馬体系では、サラ系競走とアラ系(アラブ系種)競走に分類されている。「サラ系」の馬は「アラ系」の競走には出走出来ず、逆に「アラ系」の馬は全ての競走に出走出来る。競走の正式名称について「サラ系」と表記されているのはこのことを指す。
簡単に言えば血量上、あるいは血統表上で純粋なサラブレッドと証明されていないことを指す。戦中混乱期などに輸入された血統表不詳の馬についても「サラ系」に分類され、軽種馬配合の歴史を考慮するとやや曖昧なものである。日本におけるサラ系馬が血統上の偏見を受けてきたのは事実で、優秀な競走成績を残したサラ系馬も繁殖で実績を残したケースは稀になる。なお、サラ系の種牝馬(繁殖牝馬)について7代連続でサラブレッドを交配したことが十分に証明出来、その牝馬が「国際血統書委員会(International Stud Book Committee)」の承認を受けた前提で*1、その種牝馬にサラブレッドを交配して生まれた8代目軽種馬についてはサラブレッドとして認められて血統書に登録される規定がある。
*1:この繁殖牝馬はVehicle Mare ヴィークル・メア、媒体雌馬と呼ばれる