convenience store(英:直訳「便利な店」)*1
略称は「コンビニ」
定義としては日本標準産業分類(平成14年3月改訂)によって以下のように定められている*2。
http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/pdf/san3j.pdf
- 579 その他の飲食料品小売業
- 5791 コンビニエンスストア(飲食料品を中心とするものに限る)
- 主として飲食料品を中心とした各種最寄り品をセルフサービス方式で小売する事業所で,店舗規模が小さく,終日又は長時間営業を行う事業所をいう。
- ○コンビニエンスストア
- ×ミニスーパー(衣・食・住にわたって小売するもの)[5599];よろず屋(衣・食・住にわたって小売するもの)[5599]
世界で最初のコンビニエンスストアが生まれたのは1920年代後半のテキサス州であるとされる。
製氷会社サウスランド・アイス社の小売店舗を運営していたジョン・ジェファーソン・グリーンは日照の長い夏期は休みなしで連日16時間営業を行っていた。1927年の夏、彼は顧客の要望に応えて、さらに食料品その他の身の回り品を販売したいと会社に提案し、受け入れられた。
1928年5月1日、彼は約束に基づいて、会社(こんにちの用語で言うところのチェーン本部)へ売り上げの取り分として1000ドルを支払った。これをもって、コンビニエンスストア・ビジネスが誕生した。*3
米国と比べると日本の小売業の組織化は遅れていたが、1960年代の後半にボランタリーチェーンの形で中小業者が連帯する形態が見られるようになった。それらのひとつに尼崎市に本拠を置く「マイショップチェーン」があり、これが1969年に豊中市に出店した「マミイ」が日本におけるコンビニ第1号であるとされる。
1973年11月、スーパー大手のイトーヨーカ堂は米サウスランド社(先述のサウスランド・アイスの改称)とライセンス契約を結び、翌1974年にフランチャイズ方式で1号店ヨークセブン豊洲店を開店させた。この時すでに複数のコンビニチェーンが出現していたが、後発のヨークセブン(現セブンイレブン)はフランチャイズチェーンの特性を引き出し、短期間でトップランナーの座を獲得して現在に至っている。
*4
冷蔵庫や照明など24時間稼動し続ける業態が、近年の節電志向、温暖化対策、エコブームと相容れない。不良のたまり場になる恐れがある。夜間営業時の強盗被害リスクが高い。生鮮食料品の売れ残り商品を大量に廃棄するなど、無駄な点がある。スーパーマーケットの様に大量販売できないことから、価格競争力が弱い。
セブンイレブンを調査=値引き制限、独禁法違反の疑い(2月20日8時35分配信 時事通信)